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2歳10か月

 

最近の娘は神経衰弱にハマっている。とんでもなくハマっている。かわいい動物が描かれた8組16枚の木のカードを使ってあそぶ神経衰弱である。娘が毎日みているEテレの番組「みいつけた!」で神経衰弱を何度も観ているので、ルールを飲み込むのはすぐだった。「くまさんとゾウさん。覚えた?」「おぼえてるー!」「次は、アヒルさんと、くまさん…」「くまさん、いたなぁー」「どこかな?」「どこかなぁー…」本気でやると俺の全勝になってしまうので、ハンデとして俺がカードを1組当てたら娘に手番を譲る、娘がカードを1組当てたら続けて娘の手番とするルールでやっている。それでも3回に2回は俺が勝つ。娘に配慮してわざと外すということだけはしない。あくまで真剣勝負だから楽しいのだ。「お父ちゃんの勝ち―!」「もいっかいー!」「これで最後だって言ったでしょ?」「もいっかいー!」「もうそろそろねんねの時間だよ?」「もいっかい!もいっかい!」「じゃあ、本当の本当に最後だよ。分かった?」「わかってるー!」こうして最後の1回を5回ぐらいやってようやくお開きになる。ここまで娘がはまったゲームは初めてだ。

 

 

仕事が長引き、会社に21時頃まで残っていた。もう少し時間がかかりそうだ。俺は奥さんに「今夜は遅くなる」とメールした。すぐ返信がきた。「お父ちゃんと神経衰弱やるって娘が言ってるんだけど」「え、まだ起きてたの??」なんてことだ。娘は神経衰弱を一緒にやるのを楽しみに俺の帰りを遅くまで起きて待っていたというのだ。こんなにドはまりするとは思わなかった。2歳半を過ぎたあたりから何かにつけて「おかあちゃん、おかあちゃん」で俺がオムツを交換しようと思っても拒否しておかあちゃんに交換させるという塩対応だったのだが、動物カードの神経衰弱にドはまりしてから娘は急に俺に優しくなった。しみじみ嬉しい。本当に買ってよかった……