フラワーアレンジメントで甦る、正体不明の球体・ブリオン

LDKのマンションに住んでいる。うち一部屋は夫婦の寝室で、一部屋は物置部屋だ。4歳の娘は夫婦の寝室で我々と一緒に寝ているが、娘がもうすこし大きくなったら物置として使っている部屋を娘の部屋にするつもりである。だがその前にやらなければいけないことがある。そう、物置部屋にある多くの不要なものを捨てなければならない。ここ1年ぐらいずっとそのつもりで物を減らしてきた。しかし物が多すぎて一向に片付かない。それと、己のもったいない精神が強すぎて、なかなか捨てる踏ん切りがつかないのかもしれない。しかしこの場合の「いつか、なにかに使えるかもしれない」という思いはただの邪念である。その「いつか」が来るより先に娘に部屋を明け渡すときがくるのだ。残された時間はすくない。さっさと使いたい。ならばブログのネタとして使用することで、使い終わったら用済みということで心置きなく捨てられるのではないだろうか。例えばこれだ。

 

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え、なにこれ、と思うかもしれない。これは10年くらい前に買った泡盛の空き容器である。

 

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後ろから見るとこう。

 

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ラベルが張ってあるが、「上原酒造所」でぐぐってもこの泡盛の商品名は分からなかった。あいまいな記憶であるが、買ったときは「〇〇の女王」みたいな青いタスキがこのビンにかかっていたような気がする。知ってる方がいらっしゃいましたら教えてください。

 

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キャップをはずすとこうである。とりあえず季節の花を買ってきてこの瓶に活けることにした。

 

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6月といえばアジサイである。なかなかシュールな風情になった。インテリアとしても良いのではないだろうか。しかしこれ、どこかでみたことあるような…

 

 

 

あっ…

 

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冨樫義博HUNTER×HUNTER」第33巻より引用



 

 

!!! そう、ハンターハンターのブリオンに瓜二つなのだ。念のためハンターハンターを知らない方のために説明しておくと、ブリオンは暗黒大陸の五大災厄の一つであり、人類のリスクである。…この説明だけだと何のことやらよく分からないかもしれない。しかし読者だってブリオンのことはよく分かっていない。なにせ正体不明だし、そもそも30数巻ある物語のなかでブリオンはこの1コマにしか登場しないのだ。なので分からなくても大丈夫である。

 

 

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アジサイ以外の花でもブリオンになるだろうか、とトルコキキョウを活けてみた。完全にブリオンである。

 

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棚の上に飾ってみる。人類の五大災厄にもモダンリビングのインテリアとしての風情がただよってくるではないか。

 

 

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花以外でもブリオンになるだろうか、とブロッコリーを活けてみた。完全にブリオンである。

 

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しかしブロッコリーは茎が太いので穴の中には入らなかった。ブリオンというよりも天空の城ラピュタの方が近いかもしれない。

 

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ちなみに最初は捨てるつもりだったブリオンだが、こうやって遊んでるうちに情が湧いてしまい、なんだか捨てるのがかわいそうになってきた。花瓶として部屋に飾っておくのもわるくないのではないか…。

 

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と部屋にしばらく飾っておいたのだけど、娘が「おっぱいだ!おっぱいだ!おしり!おしり!」と異様に興奮するので教育上よろしくないと判断し、娘の目に触れないベランダの隅においてある次第である。謎の古代遺跡を守ることはできても、小さい子どものいる家庭を守るには不向きのようだ。

 

なので欲しい方がいらっしゃったら差し上げます。ブリオンを大切に使ってくれる方限定です。

 

※追記

その後、引き取り手は無事に決まりました。本当に花器として使っていただける(本気なのか…)ということなのでこちらも本望です。