最近発売されたニッカカフェジンがヤバいくらい美味しいのでとにかくみんなジントニックにして飲んでみて!

 

唐突ですが皆さまは先月末にニッカからヤバい酒が発売されたのをご存知でしょうか。 

 

ニュースリリース 2017年5月11日|アサヒビール

 アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 平野伸一)は、ニッカウヰスキー(株)が製造する国産スピリッツの新ブランド『ニッカ カフェジン』『ニッカ カフェウオッカ』を2017年6月27日(火)から全国で新発売します。

 『ニッカ カフェジン』『ニッカ カフェウオッカ』は、世界的に稀少となった伝統的な連続式蒸溜機「カフェスチル」でつくられたプレミアムジン・ウオッカです。「カフェスチル」は旧式で蒸溜効率が良いとは言えない反面、抽出された蒸溜液に原料由来の香りや成分が残ることから個性的な味わいに仕上がります。新ブランドは、「カフェスチル」から生まれる味わいを十分に活かし、卓越したブレンド技術と知見を集約したニッカウヰスキーならではの革新的なスピリッツです。

 『ニッカ カフェジン』は、大麦麦芽モルト)やとうもろこしなどの原料を「カフェスチル」で蒸溜した「カフェ蒸溜液(※2)」をベースに、山椒、ゆずなどの和柑橘、ジュニパーベリー(※3)等を「カフェ蒸溜液」に別に浸漬、それぞれの香味成分を十分に抽出した後、再蒸溜したスピリッツを複数ブレンドしたプレミアムジンです。和柑橘の爽やかな香りと山椒のスパイシーな香りが調和し、コクを感じさせる甘い口当たりと、ボタニカル(※4)由来の香りが重なり合う複雑な味わいが特長です。

 『ニッカ カフェウオッカ』は、大麦麦芽モルト)やとうもろこしなどの原料を「カフェスチル」で蒸溜した「カフェ蒸溜液」を複数ブレンドしたプレミアムウオッカです。「カフェスチル」で蒸溜された蒸溜液自体の香味がしっかりと感じられるよう、敢えて炭ろ過の程度を抑えています。まさに、ウイスキーで培われたニッカの卓越した技術が存分に活かされた商品です。麦芽のフローラルな香りととうもろこし由来のキャラメルのようなコクのある甘い香り、やわらかくコクのあるなめらかな口当たりが特長です。
 主にカクテルベースとしてご使用いただくことに加えて、ロックやストレートで飲んでいただいても甘くふくらみのある味わいが楽しめます。

 

久々にヤバい酒が出たな…と気になっていたのですが、700ml4500円は高級酒の部類に入るのでなかなか購入までは至りませんでした。しかし偶然にも大勢の人と食事会*1する機会があったので差し入れで持っていこうと(これを口実に)奮発して買っちゃいました。

 

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その会でニッカカフェジンをジントニックにして振る舞ったところものすごい好評で、自分でも買います、あるいはもう注文しちゃいました、という人がかなりいたので、気を良くしてこうしてブログまで書いてる次第です。

 

俺はウィスキーは大のニッカ党で、ニッカのこういうチャレンジングな商品を出す姿勢がとても好きで、良い商品を世に出したのだから当然報われてほしい、売れてほしい、と願ってやみません。ライバルであるサントリーはウィスキーのCM作るの本当に上手で黙ってても売れちゃう状況なのですが、ニッカはそういうのが下手ですし広告宣伝費にたいしてお金をかけてないので俺が代わりにこの酒の良さをアピールします*2

 

そもそも、このプレミアムジンっていうのが最近ちょっとしたブームになってるんですよね。ビールでいうクラフトビールのように、小さな蒸留所が高付加価値のジンをつくるクラフトジンが増えました。ヘンドリックス、ボタニスト、コーヴァル。そして日本では京都で生まれたクラフトジン「季の美」が昨年秋に発売されました。宇治の玉露、ヒノキ、ゆずを浸している和テイストのクラフトジンです。

 

京都のバーで京都マティーニいう名で出されてるカクテルは、季の美とベルモットをステアし、ゆずピールと山椒の葉を添えて出してるそうです。俺が飲んだわけじゃなく友人から聞いた話ですが…でもこれはレシピを聞いただけで良い香りが漂ううまそうなカクテルだと思います。

 

そこに満を持して登場したのがニッカカフェジンですよ。

 

プレスリリースだと「カフェスチルで蒸留したカフェ蒸留液を使ってる」ってさらっと書いてますけど、このカフェ式蒸留器があるのは日本ではニッカの宮城峡蒸留所だけですからね。本場スコットランドでもほとんどありません。なぜかというとプレスリリースにも書いてある通り蒸留効率が悪いからです。しかし特徴としては原料由来の香りと成分が残りやすい、と。

 

で、ウィスキーを作る場合はここからピートの香りと樽の香りが加わるんです。だからカフェスチルとポットスチル(一般的な蒸留器)の違いはあまり分からないかもしれません。しかし、ジンやウオッカなら違いがかなり出てくるのは間違いありません!

 

ここでなぜニッカカフェジンがこのタイミングで出てきたのかを考えると、やっぱり昨今のウィスキーブームがあるからだと思うんですよね。最近よくウィスキーの原酒不足のニュースを目にすることが多くなりました。

 

www.asahi.com

 

そこでニッカは長期熟成の必要のないジンとウォッカをウィスキーの蒸留器をつかってつくったというわけです。ウィスキーの増産なんてすぐにはできないけど、ウィスキーを熟成してる間に美味しいジンとウォッカを楽しんでいてね、っていう。これぞニッカの良心。みんな、ハイボールもいいけどジントニックやモスコミュールも美味しいぜ!むしろ原酒不足のウィスキーではなく、意識の高い酒飲みは積極的にジンやウォッカを飲んでいきましょう。

 

ここで俺のニッカカフェジントニックレシピを公開します。

 

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まず、ジンは冷凍庫で保管しキンキンに冷やします。アルコールなので氷点下でも凍りません。ジントニック、氷を入れるのが一般的ですが、氷を使うとせっかくのカフェジンの香りが時間が経つにしたがって薄くなってしまうので思い切って氷を使いません。グラスも冷やしておきましょう。

 

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トニックウォーター、あまり売ってるところをみかけませんが、少なくとも東京だとハナマサに売ってます。

 

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ジンを60ml注ぎます。

 

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トニックウォーターを250ml注ぎます。なぜ250mlかというと2回ジントニックを飲めば500mlのトニックウォーターを1本使い切れるからです。炭酸水もそうですが、トニックウォーターを中途半端に残しても炭酸が抜けて美味しくなくなってしまうので、その日のうちに使い切りましょう。つまり、一晩にジントニックを2杯飲むのが正しい飲み方です。

 

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軽くステアします。そもそも氷が入ってないのでトニックウォーターを入れた時点でほぼ混じっているのですが、このステアは美味しくなるおまじないでもあるので絶対に必要です。

 

あと、一般的なジントニックレシピだとレモンかライムを絞りますが、ニッカカフェジントニックではレモン不要です。そのままで十分香り高く、むしろレモンを絞るとせっかくのカフェジンの香りを殺してしまうからです。まずはレモン絞らずに飲んでみましょう。とはいえ、酒の飲み方なんて自由なので、どうしてもレモンが足りないとなったら2杯目でレモンを絞りましょう。

 

このレシピでカフェジンの代わりにカフェウォッカ、トニックウォーターの代わりにジンジャエールを使用するとニッカカフェモスコミュールの爆誕です。

 

まあカフェウォッカはカフェジンと違ってボタニカルが入ってませんので、こちらは生ライムを絞った方が美味しいかもしれませんね。それもまたお好みで…

 

この夏は猛暑になりそうです、きんきんに冷やしたカフェジントニックとカフェモスコで涼みましょう。

 

以上です。

ニッカ カフェジン 瓶 700ml

 

ニッカ カフェウオッカ 瓶 700ml

*1:製麺会というぶち猫さん主催の豪華な会にお呼ばれしてめちゃめちゃ楽しかった!

参考リンク 

2017年 製麺会をやりました - ぶち猫おかわり

製麺会(写真集) - Really Saying Something 

製麺会に参加しました - I AM A DOG 

ぶち猫さんの製麺会 – キリンはハマグリのなかま 

*2:ちなみにビールならサントリーのプレミアムではない普通のモルツが好きです