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カルタを極めた3歳の娘が100%全力勝負の戸愚呂(父)と闘い勝利した話

自分の子どもとゲームするときにわざと負けて子どもに勝たすのあるじゃないですか。俺、あれはよくないと思うんですよね。勝負というからには手加減無用、真剣勝負だから面白いのだし、勝ったら本当に嬉しいし、負けたら本当に悔しいし、勝つために頑張ろうってなるのだと思います。第一、そういう接待プレイは相手する大人の方もつまんないしつらいと思います。大人も子どもも楽しめるのは真剣勝負しかないのです。

 

大河ドラマ・おんな城主直虎でこんなエピソードがありました。

 

井伊家の次期当主である虎松(後の井伊直政)が五目並べをやっている。虎松は5~6歳くらい。虎松の五目並べの相手をするのは他の家臣の子どもたち。虎松よりもちょっと年上。彼らは次期当主の相手をするということで、虎松を勝たせるようにわざと負けてしまう。それを見ていた直虎は怒る。「なんで真剣勝負をせぬのじゃ!井伊家の当主になろうという者が手加減されて勝ってよいのか!皆の者、本気で戦うのじゃ!」と。

 

そう言われた家臣の子が本気を出して虎松の相手をすると、当然のように虎松は負けてしまう。連戦連敗。連敗に次ぐ連敗。何度やっても勝てない。そのうち虎松は五目並べを嫌いになってしまい、もうやりたくない、と弱音を吐く。直虎は虎松に対して手加減させたくないし、かといって五目並べを嫌いにさせたくないし、どうしたらよいのか分からず困り果ててしまう…という話である。

 

皆さん、どう思います?

 

自分は直虎の意見に賛成です。手加減して勝っても本人のためにならない。やるんだったら真剣勝負。それが本人のためであり、相手をする俺のためでもあります。ところが、大人と子どもが真剣勝負をやったら勝負にならない。大人の方が圧倒的に強いからです。このまま勝負をしたら虎松のように、そのゲームのことを嫌いになってしまうでしょう。

 

どうしたらいいと思いますか?

 

答えは一つしかありません。子どもにハンデを与えて、対等な勝負になるように、ゲームバランスを調節すればいいのです。

 

これを言うと「なにを当たり前のことを…」と思うかもしれません。でも、本当にそうですか?手加減=ハンデだと思ってませんか?どこかでちょっと手加減してませんか?自信をもって「自分は子どもに対し手加減してない」と言い切れますか?

 

自分は自信をもって断言します。これは真剣勝負なので、手加減は一切してないと。俺は本気で娘に勝つために娘とゲームをしています。もちろん、ゲームバランスを調整して、娘と対等な勝負になるようにした上での話です。

 

例えばこれが将棋なら、ハンデをつけやすいです。飛車落ち、飛車角落ち、四枚落ち、六枚落ち…なんなら銀も金も落としてもいいでしょう。

 

直虎の例で言えば、先手を虎松に譲り、なおかつ先手では禁じ手である三三・四四を認めてあげるルールでやれば格上相手でも対等な勝負になったと思います。

 

では、それ以外のゲームなら、どうやってハンデをつけますか。

 

例えばカルタ。うちの娘、最近ひらがなを覚えたので、カルタで遊ぶようになりました。カルタでどうやってハンデをつけますか。

 

…ここが親の腕の見せ所です。実は、対等な勝負になるようにハンデをつけるのはとても難しいのです。

 

ちょっと前に野球賭博のニュースが世間を賑わせましたが、その時に記事を見て知りました。野球賭博には「ハンデ師」と呼ばれる人間が存在します。例えば、ぶっちぎりで首位を独走するチームのエース投手と、ぶっちぎりで最下位に沈むチームのローテーション谷間投手が対戦するとします。どちらが勝つか予想してください。と言われたら、10人が10人とも首位チームのエースが勝つと予想するでしょう。それでは賭けが成立しません。そこでハンデ師がハンデをつけます。この試合の場合、例えば首位チームは5点以上の点差で勝たなければなりません、4点以下の点差であれば最下位チームの勝ちとします、と。…ではあらためて質問します。首位チームが5点差以上で勝つか、それとも最下位チームが4点差以内で負けるか、どちらだと思いますか?

 

…これだと票が割れると思います。こういったように、野球賭博において適正なハンデをつける人のことをハンデ師というそうです。ハンデ師は、そのチームの状態、打線の好不調、相手チームとの対戦成績、投手の状態、ありとあらゆるデータを基に適正なハンデをつけるそうです。そして、そのハンデ師はごく一握りの人間しか出来ないという話です。なぜなら、ありとあらゆる情報をもとに適正なハンデをつける作業は難しいからです。ハンデ師がいないからその日の賭博が成立しない、というようなこともあるそうです。

 

話を戻します。娘と勝負するカルタで真剣勝負が成立するような適正なハンデはどうやってつければいいでしょう。ここはハンデ師の腕の見せ所です。

 

まず、カルタの量を減らすことです。あいうえお50音全部のカルタをフルカルタとすると、25音のハーフカルタにします。子どもは視野が狭いので、狭い範囲なら勝負が成り立ちます。

 

そして、大人は読み手を兼ねることにします。大人は読み札を読んでから、札を探す。子どもは最初から札を探す。十分なハンデです。もちろん大人なので読み札を読みながら札を探すこともできますが、それもハンデとして封じることにします。25枚ハーフカルタの上で、なおかつ読み札を読み終えるまで取れないのなら相当なハンデです。

 

うちの場合はこの2つのハンデでようやくひらがなを覚えたての娘と対等な勝負が成立しました。勝ったり負けたりです。もしこれでも勝負が成り立たないのなら、「大人は読み札を2回読み終えてからではないと取れない」というルールにしてもいいでしょう。

 

そしてこのハンデでやるうちに娘が安定して俺に勝利するようになりました。なるほど、娘も強くなった。ならばこちらも少しずつハンデを解除して対等に戦えるようにする必要があるでしょう。あれ、そういえば、これと似たような話をどこかで聞いたことがあるような…

 

「80%…!!」

 

そうだ、幽遊白書の戸愚呂(弟)だ。圧倒的な力を誇りながら、幽助の成長に合わせて徐々に実力を出していくこの感じ、まさに戸愚呂(弟)じゃないか。そう、いつしか俺も戸愚呂(弟)のような気持ちで娘に対峙するようになりました。

 

80%の実力を出した戸愚呂(父)、大人は読み札を全て読み終えてからではないと取れない」というハンデを解除することにしました。このハンデが存在すると、枚数が少なくなった終盤はほとんど娘に取られてしまいます。かなり強力なハンデです。そのハンデを解除。読み札を読んでる間にも俺は札を探す。25音ハーフかるた全力勝負です。

 

もちろん最初は娘に勝ちました。これが大人の実力だと。

 

しかし回を重ねるごとに娘は学習し、強くなっていきます。いつしか、25音ハーフかるたで全く娘に勝てなくなりました。例えば「やぎさん やっぱり やまがすき」という札の「やぎさん」ぐらいのところでパーンとやられます。え?マジ?これ、強くない?娘、強くない?こちらは読み札を読みながらなので、このスピードでやられると全く歯が立たない。これは…出すしかないのか…俺の真の実力を…!!

 

「100%…!!」ズズ…ズ…

 

「はじめて”敵”に会えた……」ズズズズズズズズズズズ

 

「いい試合をしよう……」ピシ!

 

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100%の真の力を出した戸愚呂(父)、50音フルカルタ全力勝負!!

 

いかに娘のスピードが上がってきたとはいえ、枚数が多ければ探すのに時間がかかる。枚数の多い序盤は俺の領域(テリトリー)だ。終盤は圧倒的に娘が優位なので、序盤でいかに枚数を稼ぐかだ。スパーン!激しい衝撃波とともに札を取る俺。手加減は無用だ。序盤で稼がないと終盤に必ず追い越されるのだから…。

 

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 やらせ写真は撮りたくないので、カルタを読みながら右手で一眼を持ってノーファインダーで撮ってます。構図は安定しませんが、勝負の緊迫感が伝わりますでしょうか。

 

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中盤からは娘の反撃が始まる。この写真、Exif情報を見てびっくりしたんですけど、シャッタースピード1/125なんすよ。1/125のスピードをもってしても捉えきれない娘の手の動き!!マジで速いんです!!全力を出さないと勝てません!!娘の強さ、伝わってますでしょうか!!!

 

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死闘を繰り広げ、残り2枚。我が家のハウスルールでは、これを取った者が2枚総取りです。行きますよ!

 

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「いち…」スパーン。やられました。勝てるわけない。

 

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結局21対23のスコア、僅差で娘に敗れました。僅差とはいえ、100%中の100%の力を出し切って負けたのだから、完敗というしかない…。

 

 「……はじめから戸愚呂は桑原君を殺す気がなかったんじゃないかな……」

 

「オレには彼がずっとこうなることを待ってたような気がしてならない」

 

「本当に強い者が自分を倒してくれることを…悪役を演じ続けても…」

 

「今となってはわからんことだがな……」

 

 

分かる。今の俺、めっちゃ戸愚呂(弟)の気持ちが分かる。今にして思えば、俺も全力を出した上で娘に負けたかったのだ。

 

やっぱりですね、わざと負けるっていうのは相手に対して失礼だと思うんですよね。ナメック星において「そうだ、左手一本で戦ってあげましょうか。少しは勝負になるかもしれませんよ」などとネイルさんに言ってのけたフリーザと一緒だと思うんですよ。奴は相手に絶望感を与えるのを楽しむために変身してますから。対戦相手に対するリスペクトがまるでない。

 

俺は戸愚呂(弟)に共感します。相手と対等に戦うためにハンデを課し、ハンデの枠内で全力を尽くして相手と戦う。娘と対戦するゲーム、カルタに限らず、ハンデをつけながら娘と真剣勝負をしたい。そしてそれは、俺も娘も、めちゃめちゃ楽しいのでした。

「おすしのずかん」で特訓した3歳の娘が回転寿司のカウンターで一人オーダーデビューした話

唐突ですが聞いてください。3歳ぐらいのお子さんをお持ちの方におすすめの絵本があるんです。大森裕子さんの「おすしのずかん」。これ万人におすすめできるので僕はことあるごとに言ってます、本当にいい本なんです。

 

おすしのずかん (コドモエのえほん)

 

 まず楽しいのが、お寿司屋さんのメニューのようにいろいろなお寿司がのっており、「ごちゅうもんは、なににしますか?」と親が子どもに問いかける地の文章になっているところです。つまり、この絵本を朗読するということは、子どもとおすしやさんごっこをするということなのです。

 

俺「いらっしゃいませ、ごちゅうもんは、なににしますか?」

娘「えっとねー…(メニューを指さし)これください!」

俺「マグロの中トロですね。しょうしょうおまちくださーい」

 

もうこの時点で楽しい。娘とお寿司屋さんごっこ、楽しい。絵本を子どもに読み聞かせるのが苦痛、なぜならあらすじが分かってる話を繰り返し繰り返し朗読せねばならないから、という声をよく聞きますが、おすしのずかんは読むたびに新しい展開が待っていますので楽しいです。展開はまさに無限です。期間限定のマックの裏メニュー、すべての組み合わせを数えると583種類あるそうですが、おすしのずかんはそれどころではありません。

 

もうこの時点で楽しいのですが、次のページをめくってみてください。衝撃の展開が待ち受けています。

 

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な、なんと!「いま、つかまえてきますから…。そう!おすしはおさかなからできているんです」そうだったのか!衝撃の展開です。この寿司屋は注文を受けてから魚を釣りに行くのです。娘はマグロの中トロを頼んだわけですが、この寿司屋のシステムのおかげで娘ちゃんが頼んだお魚はこれなんだよ、と教えらます。これは便利です。お寿司でマグロは知っていてもマグロの姿は分からないのはまだしも、海で魚は切り身の状態で泳いでると信じる子どもがいる…みたいな都市伝説のような話を生んでしまわぬよう、子どもの教育が遊びながらできるのです。

 

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しかもこのおすしのずかんが素晴らしいのは、牛肉巻き、ハンバーグ巻き、照り焼きチキンロール、のような、回転する寿司ネタ文化に対応しているところです。そんなものは寿司ではない、などと主張する人を相手にしているのではありません。子ども連れ層が普段行く回転寿司に目線を合わせているのです。素晴らしいと思いませんか。

 

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来ました、子ども大好きド定番のからあげです。ちゃんと入ってます。生魚が食べられないお子様でも気軽に頼めるからあげ。ちゃんとフォローしてくれるの素晴らしくないですか。

 

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こんだけ素晴らしいおすしのずかんでいつもお寿司屋さんごっこして遊んでいたので、最近は娘の遊び方もこなれてきてお友だち(人形)を連れて寿司屋に来るようになりました。

 

俺「いらっしゃいませ、アンパンマンさん、ごちゅうもんは?」

娘「えっとねー…(アンパンマンの人形でカンパチを指さし)これください!」

俺「カンパチですね。少々お待ちください。シュッシュさんは何にします?」

娘「えっとねー…これください!」

俺「なんて書いてある?」

娘「ひ…ら…め、って、書いてあるよぉ!」

俺「ヒラメですね、少々お待ちください。クマちゃんは何にします?」

娘「えっとねー、た…い…、って、書いてあるよぉ!」

俺「タイですね!少々お待ちください!」

 

お寿司屋さん、大繁盛です。オーダーを受けたら次のページをめくります。

 

俺「じゃあ、クマちゃんが頼んだタイを探してください!」

娘「えっとねー…………あったよぉ!これ!」

俺「正解です!ではシュッシュさんの頼んだヒラメを探してください!」

娘「えっとねー…」

 

どうですか。無限の展開で遊べるというのも決して誇張ではないでしょう。これマジで楽しいんです。小さいお子さんいらっしゃる皆さまはぜひおすしのずかんでお寿司屋さんごっこを楽しんでください。

 

 

 

 

 

さて、こうも毎日お寿司屋さんごっこで遊んでるのだから、そろそろ娘も寿司屋のカウンターで自分で注文できるのでは?と思うようになりました。なので娘と回転寿司屋に行ってきました。

 

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自宅がある地域は東京の下町で、回らない寿司屋さんはたくさんありますが、回転寿司って全くないんです。なので、電車で秋葉原まで来ました。よく通りかかるところにある回転寿司屋さんです。ここで娘のカウンターオーダーデビューを華麗にきめることにしました。

 

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がっ…店に入るなり青ざめる…!この店では…カウンターから寿司職人さんの顔が見えないっ…!娘の声の張り方では…職人さんに注文が通るとは到底思えないっ…!

 

なので、最初は俺が注文しました。俺のサバとアジ、そして娘の玉子です。娘は玉子をおいしいねおいしいねと言いながら食べていて、それはもうほっこりしましたが、しかし今回の目的は娘が自力で自分のオーダーをすることなのです。さんざん練習しました、「玉子ください」「玉子ください」と。その練習の成果を、ぜひ実践で発揮したい!

 

…などと考えているうちに、回ってきたかっぱの皿を奥さんがひょいっとすくって娘にカッパを与えました。いかん。うかうかしていられない。次の皿が、事実上の娘の最後のオーダーだ。職人さんにオーダーを通すのは無理、ならばフロアにいる女性に頼むしかない…!俺はスッと店員さんを呼んだ。

 

俺「すいませーん!」

店員「はい、ご注文をどうぞ!」

娘「…」

俺「娘ちゃん、何が食べたかったんだっけ」

店員「お嬢ちゃん、なににしますか?」

俺「(小声)玉子ください、って言ってごらん?」

「たまごくださーい!」

 

言えた!!!!娘、自分で自分の注文をした!!!!

 

あ、すいません親バカで…しかし3歳0か月の娘が、俺の補助があったとはいえ、回転寿司のカウンターで自力で注文するの、偉くないですか?この様子をほほえましく見てたフロアの店員さんもノリノリである

 

店員「7番さんのベビちゃん玉子一丁!!」

職人「あいよ、ベビちゃん玉子一丁7番さん!!」

 

伝わったっ…!!娘の意思が…口から店員さんに伝播して…そして職人さんに伝わり、職人さんが…職人さんが玉子巻きを作り出すっ…!!娘のために…!!

 

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思わず娘とハイタッチしてしまった。回転寿司だけでここまで盛り上がるのすごくないですか?

 

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これが娘が人生ではじめて自分の力で注文して出てきた玉子巻きです。俺も1個貰いました。とってもとってもおいしかったです。

 

小さいお子さんのいる皆さまも、ぜひおすしのずかんで遊んでみてください。本当におすすめです。

3歳0か月

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ひらがなを読めるようになった。と言っても読むスピードは遅いのだけど、例えば教育テレビを見ていても字幕が出てきたら「ひ…こ…う…き、って、かいてあるよぉ!」と嬉しそうに読み上げるようになった。

 

娘と一緒に出掛けると、電車の中吊り広告のひらがな部分を指し「娘ちゃん、あれなんて書いてあるの?」「えっとねえ…え…る…し…ま…す、って、かいてあるよぉ!」漢字とカタカナは読めないので意味をなさないひらがなばかり読んでるが、まあ移動の電車中でも娘とこうやって遊べるので楽しい。

 

俺もひらがなばかり探しながら歩いているので普段なら気づかないようなことも気になるようになった。例えば、駅のエレベーターの操作盤の表示は、「しまる」と「とじる」が混在してたり、ひらがなとカタカナが混在していたり、1F・2Fと表示すればいいところを改札階・ホーム階と表示していたり。日本語が分かっていればなんてことのない表示でも、娘の目線にしてみればひどく分かりづらい表示だな、と思ったりした。娘が不便である表示は、(おそらく)外国人観光客にとっても不便であり、こういうのは統一すれば分かりやすいのにな…などと素朴に思った。

 

 

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蛍光灯の保護カバーが気に入ったようで、バットのように振りながら家で遊んでる。と言ってもファールチップを当てるのが精いっぱいなのだが…。俺の影響か、娘も野球が好きだ。ベイスターズのマスコットキャラ、スターマンの帽子がお気に入りだ。早く娘とキャッチボールで遊びたい。

 

三島大社御朱印押印拒否事件

GWに家族3人で三嶋大社に行ってきた。よく晴れたさわやかな日だった。境内では結婚式を行っており、自分はたまたま居合わせただけの通行人ではあるけれど、新郎新婦を祝福したい気持ちでいっぱいだった。そんな清々しい気持ちで神社でお参りをすませ、そして帰りに社務所によって御朱印を押してもらおうと思った。とてもいい気分だった。ところがである。

 

「…これ、御朱印帳じゃなくてスタンプ帳ですよね。スタンプ帳には、御朱印は押せません」

 

はあ??ってなった。いや、あなたの言い分も分かるけど、しかし今までそんなこと一度も言われたことがないからびっくりした。びっくりしたあと、だんだん怒りがこみ上げてきた。

 

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説明しよう。御朱印帳は東京の愛宕神社で購入したものである。娘は神社仏閣が好きだ。パンパン手を叩いたりナムナムいいながら祈りを捧げるのが好きなのだ。で、色々な神社に娘と行くたびに記念の御朱印をもらうようになったのだ。

 

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また駅や博物館、美術館などにも記念スタンプがあるので、娘と一緒に回るときは記念にもらうようにしたのだった。おなじ御朱印帳に。

 

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…これを見て、「スタンプ帳じゃねーか。こんなのに押印を拒否するの当然だろ」と思う人がいるかもしれない。しかし待ってほしい。俺とて節度をわきまえた社会人なので、やっていいことと悪いことはわきまえているつもりだ。

 

よく言われるのは「寺の御朱印と神社の御朱印を同じ御朱印帳でやってはいけない」、というものだ。それは分かる。理解できる。100%頷ける。なぜなら、そもそも宗教が違うからだ。だから、それは俺はやってない。確かに、街でキリストを見かけたからといって手元のコーランにサインをねだろうと思ったら、それはダメだろう、ってなる。分かる。だから、この御朱印帳にあるのは神社の御朱印だけだ。俺はそれはやってない。

 

しかし、仏教御朱印を混ぜてやっているわけではない。記念スタンプである。神社の御朱印の合間に、ちょっと記念スタンプを押しているだけである。ええ?これだめなの?だって、神道ってアニミズムじゃないですか。日本には八百万の神がいて、駅には駅の神様がいて、博物館には博物館の神様がいるわけですよ。理屈で言えば、俺と娘がいろんなところに行ってスタンプをもらう行為は、山岳信仰と全く同じである。いろいろな願いや祈りをこめて人々が霊峰に登るように、俺も娘の成長を祈りながら、娘と一緒にスタンプラリーをしてるのである。娘の成長は、俺の成長でもある。かつてはいろんな場所に一人で行くことができたけど、娘が生まれてからは原則的に娘の行けない場所には俺は行けなくなった。しかし娘は成長する。娘と一緒に生れて初めて乗ったバス、娘と一緒に生まれて初めて乗った電車、娘と一緒に生れて初めて乗った飛行機、俺はその時の感動を克明に覚えている。当時はおんぶでしか移動できなかったけどやがてそれがベビーカーになり、そしてベビーカーでの移動は娘の自立歩行になった。娘の行動範囲が広がるにしたがって、俺の行動範囲が広がった。娘が自力で到達した遠方の駅は、大人の富士登山にも匹敵する偉大なチャレンジであり、その結果として押された記念スタンプには俺と娘の祈りが込められている。これは神道の宗教的立場とはなんら矛盾しない。そもそも神道には明確な経典なんてないのだから、三島大社のこの対応が神道としての代表的な見解であるはずがない。

 

だから、俺はスタンプ帳には御朱印を押せないと言われた後も必死に食い下がった。現に、前のページにスタンプが押されても都内の神社では御朱印を押してくれたからだ。神田明神靖国神社小網神社、元三島神社…。社務所の人が気づいてないはずはない、なぜなら社務所の人は上下を逆にして御朱印を押してしまわぬよう必ず前のページを確認するからだ。つまり前例がある。俺は言った。他の神社では問題なく押していただきました、どうかお願いしますと。しかし三嶋大社の社務所の方は顔をしかめながら俺の御朱印帳のページをぺらぺらめくり、そして言った。

 

「…スタンプ帳には、御朱印は押せません」

 

はああ???

 

こうも完全否定されてしまうと、俺が否定されたというよりも、娘が全否定されたように思えてしまう。俺のことはいくら悪く言われても構わないのだが、娘のことを否定されると本当に、心の底から、はらわたが煮えくり返った。初めての体験だった。たびたびニュースでモンスターペアレンツの話題が上がるとき、俺は完全に他人事だと思っていた。しかし、違うのだ。俺も、娘のことになってしまうと頭に血が上ってモンスターになりさがってしまうのだ。いや、理性で、わずかに残る人間としての理性で、この時ばかりはモンスター化するのは抑えた。人としての理性で抑えた。しかし俺は、やろうと思えばいくらでもモンスターとして振舞えたのだ。こういうふうに。

 

「押せないっていうのはどういうことなの!?あなたの見解!?三嶋大社としての見解!?あなたは三嶋大社を代表して押せないって言ってるの!?そしてその見解は神道を代表して言ってるの!?ここにこうしてちゃんと靖国神社御朱印ありますけど!?靖国神社の対応は間違えていたの!?スタンプ帳に押した靖国神社の人間は、神道として間違ったことをしたということなの!?どうなの!?どっちが正しいの!?三嶋大社靖国神社、どちらが正しいの!?誰に聞けばわかるの!?神社庁!?神社庁に問い合わせればいいの!?あなたの意見は神社庁の公式見解なの!?靖国神社で押してもらえたのに三島大社で押せてもらえないのは神社庁的にどういうことなの!?ひょっとして、政治的圧力なの!?かつては普通に押せたけど、安部総理になってから、圧力で、三嶋大社で押せなくなったってことなの!?アベ政治!?アベ政治が全ての元凶なの!?アベ政治、許せない!!!!!!!!」

 

…こんな奴が実際に居たとしたらただのキチ〇イだと思うが、しかし俺は、あの時の怒りのパワーがあったら、このぐらいの難癖をつけるモンスターに容易になり得たと思うのだ。怖い。自分が怖い。一瞬でもモンスターになりかけた自分が怖い。俺は大好きな映画、もののけ姫の、アシタカのセリフを思い出した。エボシ御前とサンが一騎打ちする間に割って入ったアシタカがエボシに浴びせるセリフである。

 

そなたの中には夜叉がいる

この娘の中にもだ

 

え?あなたがそれを言うの?右腕にタタリのオーラを纏ったあなたが?人を夜叉よばわりしちゃうの?となるかもしれない。しかし今となってはアシタカの言ったことが俺にはよく分かる。俺の中にも夜叉がいる。様々な事情を抱えた人々がこの世には暮らしていて、それぞれの中には夜叉がいる。そして、それらの人々がみな夜叉になってしまったら、この世は修羅の国になる。己の中の夜叉は、理性でとどめなければならない、それが人間として生きるということなのだ。俺は、エボシを切りつけようとするタタリのオーラを纏った右腕を必死に押さえつけるアシタカの姿を思い出した。

 

その右腕は私を殺そうとしているのか

 

呪いが消えるものなら私もそうしよう

だがこの右腕 それだけでは止まらぬ

 

ここの者すべてを殺すまで鎮まらぬか

 

家に帰って冷静に考えた。東京の神社はリベラルで、地方の神社は保守的だ、ただそれだけのことなのかもしれない。あるいは、歌手に会ってサインを要求するときに、もし今自分が着てるTシャツに書いてください、となったら、喜んでサインを書く人もいれば、失礼に感じて拒否する人もいるかもしれない。それだけのことだと思う。

 

それを思えば、「スタンプ帳」に御朱印を押してくれた靖国神社の対応は、まさしく「神対応」だったわけだ。神はやっぱり偏在するんだな、って思った。

 

以上です。

掛川花鳥園で娘のリアクションを愛でてきた

娘を連れて初めて掛川花鳥園に行った。夫婦二人の時に一度行ったことあるので俺自身は二度目だが、今回は鳥を愛でる以上に俺の娘のリアクションを愛でるのがとても楽しかった(親バカ)ので記録として残します。

 

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インコさん、エサどうぞ

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突然の野生!!!!!

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びっくりしすぎてエサを落とししょんぼりしてるうちの娘と、エサを貰ってご満悦のインコ

 

 

 

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で、インコに苦手意識を持ったのか、おとなしそうなハト(?)に狙いを定めてハトにばっかエサをやろうとするのだけど、GWの11時ともなると客のエサのやりすぎで鳥たちはお腹いっぱいでうちの娘のエサになんか見向きもしないのだけど、それでも健気にエサをやり続けるうちの娘がとても可愛かった…!

 

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興味を示すものの…

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無視!

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無視!

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興味を示すものの…

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無視!

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ここまで鳥に無視され続けると、ピタゴラスイッチの「装置153番のマーチ」が脳内で鳴り響く。失敗、失敗、しっぱぁ~い、ここでまさかの失敗~、失敗、失敗、失敗の連続…

 

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食べた!おめでとう!!!!感激もひとしおだ!!!!!!

 

 

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娘の肩に突如とまるインコ。うちの娘、ナウシカとして生きる素質があるのでは???(親バカ)

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とても可愛かったです(娘が)