「まだコンビニでレジ袋を消耗してるの?」から「握力つよいっすねw」の時代へ

以前も書いたけど、趣味としてゴミ拾いをやっている。

 

www.mizuhebi.com

 

そのような趣味を持っているのだから「なるべく無駄なゴミを出さない生活をこころがけよう」となるのは当然である。自分はなるべくコンビニなどでレジ袋をもらわないようにしている。

 

これも誤解しないでいただきたいのだが、別にレジ袋をもらう行為を否定する訳ではない。レジ袋は便利であるからだ。手ぶらで店に行ってたくさんの買い物をしてそれらをレジ袋につめて家に帰れる。最高に便利ではないか。

 

これらを「環境問題」という観点だけで否定してしまうのを、個人的には不毛だと思っている。なぜならこの話には際限がないからだ。

 

レジ袋が無駄なゴミであるならば、同様の論法で「コンビニ弁当のプラ容器は無駄なゴミだ」ということも言い得てしまう。レストランに行ったり自炊で食事をしていれば出なかったゴミである。コンビニ弁当をふだん食べてるその口で、レジ袋をつかう人のことを批判するのはブーメランに他ならない。

 

もし「私は自炊でしか食事をしません」という方がいたとしても、流通にのってる食材は発泡トレーをはじめさまざまな梱包材というゴミを副次的に生み出してしまうのであり、とどのつまり、コンビニでレジ袋を消耗している人たちのことを批判しうるのは完全自給自足で生活している人だけである。ほら、不毛でしょう?

 

つまり俺は、他人などどうでもよく、そんないさかいから遠く離れた場所で、ただただ自分が好き好んで、あえてレジ袋を使わない「プレイ」を楽しんでいるだけなのである。

 

言っておくが、エコバッグなど使わない。傘を持ち歩くのも億劫に感じるこの俺が、エコバッグなど持ち歩けるはずがない。

 

つまり、片手だ。片手でいく。限度まで。

 

f:id:bad:20180907132848j:plain

 

一例をあげよう。うどんにサラダにペットボトル。筆者の標準的な昼食である。

 

f:id:bad:20180907132954j:plain

 

この程度ならレジ袋を使わず片手で会社まで持って帰ることは可能である。

 

f:id:bad:20180907133132j:plain

 

サンドイッチ、サラダ、缶の組み合わせはどうだろうか?

 

f:id:bad:20180907133219j:plain

 

これも可能である。しかし缶だとつかみどころが難しく若干の不安定さは否めない。

 

 

f:id:bad:20180907133513j:plain

 

蕎麦、サラダ、2Lペットボトルの組み合わせはどうだろうか。

 

f:id:bad:20180907133621j:plain

 

小指と薬指で2Lペットボトルのキャップ部分を挟み込み握力でなんとかする、というやや強引なプレイをしているが、基本的には可能である。

 

f:id:bad:20180907133741j:plain

 

冷やし中華、千切りキャベツ、2L紙パックという編成ならどうだろうか。

 

f:id:bad:20180907133841j:plain

 

これは逆に全てを紙パックに乗せてしまうのが安定感ある合理的プレイだと言えると思う。

 

f:id:bad:20180907133937j:plain

 

おにぎり2個に惣菜パック、ペットボトルという組み合わせだとどうだろうか。

 

f:id:bad:20180907134030j:plain

 

基本的にどのようなバリエーションの昼飯を選ぼうと、一食程度ならコンビニでレジ袋が不要であることはお分かりいただけると思う。

 

f:id:bad:20180907134233j:plain

 

という訳で俺は完全にコンビニのレジ袋不要の生活を送っている。あくまで好きで不自由を楽しんでいる、完全に趣味の世界である、というのがお分かりいただけたかと思う。

 

しかしそこには厄介な問題をはらんでいる。つまり、レジ袋不要と告げると店員さん(特に年配の方)に心配されるのだ。「え…本当にいいんですか…?」と。

 

f:id:bad:20180907134317j:plain

 

この念押しも毎度毎度だとけっこうな負担になる。たかだか数百円の買い物で「お客様、本当によろしいですね?」と毎回店員に念押しされるような人でないと俺の心理的負担はわかってもらえないと思う。や、店員さんの気持ちも分かるのだ。エコバック持参ならともかく、ノーエコバッグで片手プレイする人なんて日本ではあまり見かけないのだから。

 

f:id:bad:20180907134403j:plain

 

ということで毎回レジで念押しうけるのがつらくなってきたので、片手プレイをコンビニ店員さんにすこしでも理解してもらおうと今日はブログ記事を書いた次第である。このような趣味の世界もあるよ、ということをまず知ってもらいたい。

 

f:id:bad:20180907134418j:plain

 

とはいえ、店員さんもこんな客が目の前にあらわれたらどうリアクションを返していいか分からないかもしれない。そんな時は「お客さん、握力つよいっすねw」と返して頂ければ幸いです。

 

 

f:id:bad:20180907140720j:plain

f:id:bad:20180907140734j:plain

 

ちなみにスーパーでも片手プレイは可能であるが、量による。こちらは階級でいうと無差別級なので、初心者にはお勧めしない。

フラワーアレンジメントで甦る、正体不明の球体・ブリオン

LDKのマンションに住んでいる。うち一部屋は夫婦の寝室で、一部屋は物置部屋だ。4歳の娘は夫婦の寝室で我々と一緒に寝ているが、娘がもうすこし大きくなったら物置として使っている部屋を娘の部屋にするつもりである。だがその前にやらなければいけないことがある。そう、物置部屋にある多くの不要なものを捨てなければならない。ここ1年ぐらいずっとそのつもりで物を減らしてきた。しかし物が多すぎて一向に片付かない。それと、己のもったいない精神が強すぎて、なかなか捨てる踏ん切りがつかないのかもしれない。しかしこの場合の「いつか、なにかに使えるかもしれない」という思いはただの邪念である。その「いつか」が来るより先に娘に部屋を明け渡すときがくるのだ。残された時間はすくない。さっさと使いたい。ならばブログのネタとして使用することで、使い終わったら用済みということで心置きなく捨てられるのではないだろうか。例えばこれだ。

 

f:id:bad:20180617052019j:plain

え、なにこれ、と思うかもしれない。これは10年くらい前に買った泡盛の空き容器である。

 

f:id:bad:20180617052152j:plain

後ろから見るとこう。

 

f:id:bad:20180617052220j:plain

ラベルが張ってあるが、「上原酒造所」でぐぐってもこの泡盛の商品名は分からなかった。あいまいな記憶であるが、買ったときは「〇〇の女王」みたいな青いタスキがこのビンにかかっていたような気がする。知ってる方がいらっしゃいましたら教えてください。

 

f:id:bad:20180617052127j:plain

キャップをはずすとこうである。とりあえず季節の花を買ってきてこの瓶に活けることにした。

 

f:id:bad:20180617053854j:plain

6月といえばアジサイである。なかなかシュールな風情になった。インテリアとしても良いのではないだろうか。しかしこれ、どこかでみたことあるような…

 

 

 

あっ…

 

f:id:bad:20180619084955j:plain

冨樫義博HUNTER×HUNTER」第33巻より引用



 

 

!!! そう、ハンターハンターのブリオンに瓜二つなのだ。念のためハンターハンターを知らない方のために説明しておくと、ブリオンは暗黒大陸の五大災厄の一つであり、人類のリスクである。…この説明だけだと何のことやらよく分からないかもしれない。しかし読者だってブリオンのことはよく分かっていない。なにせ正体不明だし、そもそも30数巻ある物語のなかでブリオンはこの1コマにしか登場しないのだ。なので分からなくても大丈夫である。

 

 

f:id:bad:20180617054709j:plain

 

アジサイ以外の花でもブリオンになるだろうか、とトルコキキョウを活けてみた。完全にブリオンである。

 

f:id:bad:20180617055652j:plain

 

棚の上に飾ってみる。人類の五大災厄にもモダンリビングのインテリアとしての風情がただよってくるではないか。

 

 

f:id:bad:20180617054820j:plain

 

花以外でもブリオンになるだろうか、とブロッコリーを活けてみた。完全にブリオンである。

 

f:id:bad:20180617054923j:plain

しかしブロッコリーは茎が太いので穴の中には入らなかった。ブリオンというよりも天空の城ラピュタの方が近いかもしれない。

 

f:id:bad:20180617055305j:plain

 

ちなみに最初は捨てるつもりだったブリオンだが、こうやって遊んでるうちに情が湧いてしまい、なんだか捨てるのがかわいそうになってきた。花瓶として部屋に飾っておくのもわるくないのではないか…。

 

f:id:bad:20180617061706j:plain

 

と部屋にしばらく飾っておいたのだけど、娘が「おっぱいだ!おっぱいだ!おしり!おしり!」と異様に興奮するので教育上よろしくないと判断し、娘の目に触れないベランダの隅においてある次第である。謎の古代遺跡を守ることはできても、小さい子どものいる家庭を守るには不向きのようだ。

 

なので欲しい方がいらっしゃったら差し上げます。ブリオンを大切に使ってくれる方限定です。

 

※追記

その後、引き取り手は無事に決まりました。本当に花器として使っていただける(本気なのか…)ということなのでこちらも本望です。

ブックオフ100円ステッカー/アナログスタンプの遊び方

ブックオフの100円コーナーめぐりが好きである。自分の生活圏の秋葉原御徒町田原町錦糸町にあるブックオフを定期的に巡回するのを趣味としている。買うのはあくまで100円の古本のみ、である。そして100円で買った本は読んだら必ず古紙として資源ゴミに出す、再び古本市場に流さない、というのがマイルールである。そもそもブックオフで100円コーナーに並ぶ本は需要に対して供給が過多なので、だったら資源として再生した方が(地球規模で考えた場合)よいのでは、という個人的な信念に基づいている。なので100円の本を読んでは捨て、読んでは捨て、をけっこうな頻度で繰り返している。

 

f:id:bad:20180517152502j:plain

 

そのサイクルを繰り返しているうちに、どうせ捨てるなら遊んでから捨てようかな、という気になった。

 

f:id:bad:20180517152615j:plain

 

利根川先生を切り抜いてみる。

 

f:id:bad:20180517152650j:plain

 

裏に両面テープを張る。

 

f:id:bad:20180517152713j:plain

 

パソコンに張ってみる。

 

f:id:bad:20180517152742j:plain

 

悪魔的発想…!!!

 

良い。すごく良い。この躍動感。そして口元の笑み。まるでギリシャ軍の勝利を知らせるためマラトンからアテネまで走る兵士のよう。これが税込108円で買える利根川オリジナルステッカーである。

 

f:id:bad:20180517153022j:plain

何かに使えそうなので、印象的なコマも切り抜いておいた。いずれ大竹伸朗のようなスクラップブックをつくる機会があったら使おうと思う。そんな機会、一生なさそうだけど。

 

そうなってくると、108円で他にもステッカーをつくりたくなってくる。俺の中でステッカー映えしそうな表紙のマンガといえば、なんといってもドラゴンボールである。ドラゴンボールステッカー、つくりたい。

 

f:id:bad:20180517153302j:plain

 

完全に本末が転倒しているけれど、ステッカー欲しさに100円コーナーでドラゴンボールを一冊買ってきてしまった。

 

f:id:bad:20180517153614j:plain

f:id:bad:20180517154802j:plain

良い。まるで最初からステッカーになるべくあつらえたかのよう。

 

f:id:bad:20180517154328j:plain

同じように印象的なコマを切り抜いてみた。たった一冊でこれだけの量の「!!」があったのだった。バラしてみないとなかなか見えてこない事実である。

 

f:id:bad:20180517160203j:plain

手帳に1枚貼ってみた。緊張感が高まってくる。重要な締切や打ち合わせがある日のページに貼って緊張感を高めていくのが効果的な使い方ではないだろうか。いわばLINEスタンプのアナログ版である。俺も常に「明日サイヤ人が地球に攻めてくるかもしれない」という緊張感をもって業務にあたりたい。

 

f:id:bad:20180517155741j:plain

有名なヤムチャ死亡シーンである。しかしこうしてバラしてみると、サイヤ人チームの「ニヤ」がかなり印象的であった。

 

f:id:bad:20180517155726j:plain

あと新鮮な発見としては、場面転換で使われるカメハウスのコマが自分の中でかなり良かった。俺も老後はこんなとこで過ごしたい。瀬戸内海あたりに売ってませんかね。

 

…切り抜いてみてわかったことだけど、ドラゴンボール、1コマ1コマがかなり完成度が高く、その辺にペタペタ貼りたくなってくる。さすが鳥山明だ。

 

f:id:bad:20180517161030j:plain

よく家のポストに入ってる宣伝のマグネット。

 

f:id:bad:20180517161047j:plain

f:id:bad:20180517161059j:plain

コマを切り抜いて両面テープでマグネットに貼り冷蔵庫に貼ってみた。

 

「わ、わかったぞ!お、おまえ、食べる気だな…!!」

 

「食べるかっ!!!」

 

夜に小腹が減るとつい冷蔵庫をあけて夜食を物色してしまいがちな自分への戒めとしたい(デブ)。

賭博黙示録リアルカイジ 第一話~出航~

ああ…それにしても金が欲しい…!

 

今でも覚えている。俺がその告知を知ったのは、麻雀ライター福地誠さんのブログ記事であった。

 

fukuchi.cocolog-nifty.com

 

なんだこれ…とうとう来やがったか…AbemaTVっ…!とても地上波では実現できない…悪魔的企画…!

 

 

億っ…億勝負…!マジかよ…カイジの鉄骨綱渡りですら2000万だぞっ…しかも命を張って…命を張ったリターンすらたったの2000万なのに、命を張らない無料の勝負で1億のリターンは破格っ…なんだこれ…ぬるすぎる…こんな落ちてる1億円の挑戦権、拾わない方がどうかしてる…!応募…応募するしかねえっ…!

 

俺はAbemaTVを運営してるサイバーエージェントの決算を見たことがある…AbemaTVの赤字が凄まじすぎて、真っ赤…!サイバーエージェントのお荷物っ…!つまりAbemaTV、いつ終了してもおかしくない…それだけに…Abemaも…賭けてきてる!莫大な製作費をかけて…一世一代の大勝負…!そしてこの企画がスベったら…もうつかむチャンスはないかもしれない…億という金を…!

 

というわけでさっそく応募することにした。まずはweb上の申し込みによる書類審査。それをパスした者が1次予選に招待される。むろんというか言うまでもなく、応募者は少ないにこしたことはない。だから…俺は…黙った…貝のように…沈黙っ…!見なかったことにした。見なかったことにして…その実、応募するっ…!俺は福地先生のように善人じゃねえ…ブクマもリツイートもしねえ…もう戦いは始まってるんだ…ただでさえ狭い門を…これ以上狭くしてどうする…?当然だっ…本気で億を掴むなら、この処置は当然…

 

書類審査は至ってシンプルだ。住所。氏名。年齢。性別。メールアドレス。そして…志望動機。そう、志望動機。審査するっていったらここ以外にないっ…。むしろ、ここで差がつく…!いかにテレビ映えする志望動機であるかが問われている…!多重債務者…!パチンカス…!ニート…!カイジの世界観を再現するなら、こういったクズ(失礼)が選ばれるだろう…それにひきかえ…俺は志望動機が弱い…定職についており、ギャンブル中毒なわけでも多重債務もあるわけでもなく…こんな奴がエスポワールにいるわけもなく…畢竟…今回の億を掴む勝負に呼ばれると思えない…

 

いやっ…望みはまだ捨てていない…

 

俺はあることに気付いた…

 

この志望動機の入力欄…

 

たった一行の入力欄だけど…

 

無いのだ…

 

字数制限が…

 

つまり…無限…!

 

この志望動機、文字数制限なく無限に書ける…!

 

ククク…これに気付いた応募者はどれだけいるか…一見して一行しかない入力欄なら、みなさらっと一言二言で志望動機を入力するだろう…しかし…しかし俺は当然…気づいている…!これはAbemaの仕掛けた罠…!ここっ…!ここに面白い志望動機を書けば…選ばれるっ…!

 

だから俺は…書いたっ…!1行の志望動機欄に…5000文字…!圧倒的狂気の沙汰…!5000文字の志望動機、その内容は…とにかく…”働きたくない”アピール…!働きたくない…!働かず…大好きなインターネットに気ままな文章を書くだけで一生暮らしたい…!1億を手にしたら…買う…!軽井沢に…別荘…!そして…二拠点生活…!東京と長野を…往復しながら生活…!これにより…得られるっ…!イケダハヤトを超えるポジション…!田舎暮らしと都会生活の良いとこどりっ…!この生活なら…可能になるっ…まだ東京で消耗してるの?と煽りつつ…返す刀で…まだ田舎で消耗してるの?と煽る…まさに…無敵…!鉄壁の布陣っ…!働きたくないっ…!俺は働きたくない…働きたくないでござる…まさに正真正銘のクズ…!俺に送らせろ…二拠点生活…!導いてくれ…Abema…!

 

そこに…リアルカイジ運営より…衝撃的な知らせが発表される…

 

 

ぐっ…そうきたか…。俺だけじゃねえ…みんな同じこと考えてるので…拡散しないのだ…リアルカイジGPの情報が…!一世一代の勝負を張ってるAbemaにしてみれば…番組情報が拡散しなければ視聴率も見込めず…こける…企画が…!ならRT上位100名を優遇し特別措置をとる…運営が唐突にこんな措置を発表してもなんら不思議じゃねえっ…!ぐっ…やられたっ…!俺も…RT上位100名を狙うか…いやっ、これ…伝えきれないっ…!俺の5000字戦略…140字に収まり切れない…!なら…やるだけ損…無駄にライバルを増やしたくない…

 

行ける…

 

俺なら、行ける…

 

俺は”理”を積み上げてきたっ…!

 

カイジの根底に流れるテーマ、それは勝負は運否天賦ではなく、理を用いれば必勝であるということ…!なによりも大事なのは…その理に気づけるか…そう、”気づき”こそが最も大事であるということ…!

 

俺は気づいたぞっ…!志望動機に字数制限がないことに…!なら…それに言及し…俺が”蛇”であることをアピールすれば…通るっ…!この書類審査っ…間違いなくっ…!頼むっ…Abema…俺を祝福しろっ…!!!!

 

(続く)

 

 

---

4月15日(日)22:00よりAbemaTVにて放送の「リアルカイジGP」に筆者も参加しています。番組を盛り上げるために、俺自身の回顧録を書いていくことにしました。よろしかったらぜひ番組もご覧ください!

 

special-kaiji.abema.tv

場所取り不要の立ち飲みスタイルで花見は可能か

花見は好きだけど混雑は嫌いだ。

 

筆者は東京の下町に住んでおり、花見シーズンの名所といえばこのあたりだと上野公園か隅田公園ということになる。しかしどちらもこの時期は混んでおり、とくに上野公園は交通の便もよく都内有数の花見スポットで知られ多くの花見客が訪れる。

 

もちろん、それはとても良いことだ。しかしそこにはつねに問題がつきまとう。それは花見の場所取り問題だ。

 

特に大企業の花見だと、朝から新入社員が広大な範囲の場所を押さえ、参加者が到着するまで無駄にその場所が使えない、ということになる。その新入社員も重役のご機嫌をそこねないよう、会場の中でも最も花がよく見える絶景スポットを押さえようとする。そうなると、彼らが場所をとっている間、他の客はそこで花見ができない、というのが非常にもったいなく感じてしまう。巨大資本の人海戦術により一般客にしわ寄せする花見にはたして風雅というものがあるのか、それこそ江戸っ子に言われば「粋じゃないよね」という話である。

 

いや、彼らが花見をしたい気持ちも分かるのだ。野外で桜を眺めながら飲み食いするのは最高だし、新入社員とベテランや重役が無礼講で親睦を深める場も必要だろう。筆者が問題にしているのは場所取りだ。ならば、場所取り不要の花見を提案したい。そう、立ち飲みスタイルによる花見である。

 

f:id:bad:20180411104055j:plain

 

これはハイドレーションという商品だ。タンクに水を入れチューブから水を吸えるようになっている。これを背負ったりバックパックに入れておくことで、登山やマラソンをするときにハンズフリーで水分補給が可能となる代物である。

 

このタンクに酒を入れれば当然ハンズフリーで酒を飲むのが可能となる。

 

いや、これはなにも筆者のアイデアではない。この技は、筆者が富士山に登った時に一緒だった登山上級者から教えていただいたことである。この技法がどこまで一般的なのか分からないが、少なくともその方はハイドレーションにワインを入れて、登山の休憩時にハイドレーションでワインを吸っていた。筆者はそれを見てとても便利だなと思った記憶がある。

 

ならば、平地の花見でハイドレーションを使えば立ち飲みスタイルの花見酒が可能なのではないか。さっそく御徒町モンベルでハイドレーションを購入し、今年はこれで立ち飲みスタイル花見酒をしよう、と思い立った次第である。

 

f:id:bad:20180411110339j:plain

 

ハイドレーションもいろいろな商品があるけれど、筆者が買ったのは2Lタンクである。これならば氷結1Lなど余裕で入る。

 

f:id:bad:20180411110537j:plain

 

つまみはどうするか。いろいろ考えたが、立ちながら食べるには串が最も効率がよいとの結論に至った。つまり、おそ松くんに登場するチビ太スタイルである。チビ太を見よ。おでんの串をもちながら歩いたり走ったり、果てはおそ松たちとケンカまでこなしているではないか!

 

なので、串刺しにできるおかずをお弁当に詰め、適宜補充しながら串に刺して食べることにした。

 

f:id:bad:20180411115403j:plain

まずは一の重、コンビニの冷凍からあげである。

f:id:bad:20180411115240j:plain

唐揚げはコンビニでも串スタイルで提供されているので、まったく違和感がない。

 

f:id:bad:20180411115258j:plain

続いて二の重。コンビニの冷凍シュウマイである。

f:id:bad:20180411115317j:plain

これも串スタイルで提供するコンビニがある。弁当に詰める段階で事前に醤油をたらしておくといいだろう。

 

f:id:bad:20180411115348j:plain

三の重、コンビニのチルドおでんである。

f:id:bad:20180411115330j:plain

串おでん、もはや説明不要の正統チビ太スタイルである。むしろなぜ皆がおでんを串で食べないのかが不思議でならない。正統チビ太スタイルのおでん食を広めるためにも一役買いたい。

 

準備は万端である。いざ、上野公園へ!

 

 

 

 

…ところが、そこでは取材班が予想だにしなかった事態が待ち受けていた。

 

 

f:id:bad:20180411120648j:plain

散っているのである。桜が。上野の桜が完全に散っているのである。葉桜どころのレベルではない。これは…これはただの葉だ。言っておくがこの写真を撮ったのは4月1日である。例年なら普通に花見ができる時期である。なのに今年はこんな状況だ。どうして…どうしてこんな不合理なことが…俺の身にばかり…

 

f:id:bad:20180411120440j:plain

とりあえず桜の木の前で通行人にお願いし写真を撮ってもらった。そう、完全に一人で立ち飲みスタイルの花見に行ったのである。このことも、後に取材班(一人だけど)を苦しめることになる…。

 

f:id:bad:20180411121648j:plain

同じ上野公園でも日陰のほうはまだかろうじて桜の残骸が残っているのでそちらで立ち飲みスタイル花見を行うことにした。

 

f:id:bad:20180411121911j:plain

スッとでてくるハイドレーションのホース。これで桜を愛でながら酒を飲んでいるところを写真に撮ってもらうことにする。

f:id:bad:20180411122407j:plain

…ただの公園で酒を飲む不審者、といった絵ヅラになってしまった。いや、本当はこの写真の右手にちょっと桜の残骸があったのである。だからもう少し右手にパンしてもらえばちょっとは花見の風情を感じられる写真が撮れたのである。しかし…しかし…ただでさえ道行く人に頭を下げて不審者たる俺の写真を撮ってもらっているのに、これ以上の…これ以上の撮影指導は…できない…人として…

 

f:id:bad:20180411123032j:plain

唐揚げ棒を食べながら花見をしている筆者である。花見の風情は若干つたわるが、こんどは下半身が見きれており俺が他の観光客の中に埋没するような写真になってしまった。広角レンズなのでもうちょっと寄りで下からあおるようにとれば桜も俺も強調する写真になったのに…いや、人として…人として、これ以上の撮影指導はできない…

 

f:id:bad:20180411123528j:plain

最終兵器おでんである。せめてこの写真だけはキメてほしい…

 

f:id:bad:20180411123743j:plain

が、ダメっ…!右手に桜の残骸があったのでそれをバックにとってもらいたかったのだが、これだと単に路上の障害物をみながらおでんを食べてる不審者である。もっと撮影者が左に移動して撮って欲しかった。しかし…しかし…これ以上の撮影指導は…人道にもとる…!

 

 

 

というわけで、立ち飲みスタイルの花見をするにはしたが、絵的に映える写真にはならなかった。もちろん一人で立ち飲みスタイルの花見は可能である。しかし、これではブログの記事にはならない…だって…だって…写真を見る限り…俺、花見をしてませんよねこれ?

 

なので友人に協力してもらい、翌週の日曜日に一緒に花見をする約束をとりつけた。しかし4月1日の時点でこの状況なので、翌週ともなればもう桜の花見は不可能だ。なにか…なにか他の花で、花見というわけにはいかないか…この時期に咲いてる花で、花見…

 

タンポポ

 

そうだ、タンポポを見ながら花見をすればいいのではないか。なにもこれは無理筋で言ってるのではない。なぜなら、花札を見れば自明であるが、9月の菊の役札には酒の杯が描かれている。菊を愛でながら菊酒を飲む…この菊見酒もなかなか風流な行為だと言える。

 

なら…なら…菊にそっくりタンポポを眺めながら酒を飲んでも風流でしょうが!?

 

だいたい刺身の盛り合わせに載っている食用菊をみんなタンポポタンポポ言ってるじゃないか。つまりよほど詳しくない限り菊とタンポポの見分けは不可能なのだ。ならばタンポポを愛でながら菊見酒を行ってもなんら問題がない。タンポポはいわばジェネリック菊見酒なのだ。

 

さっそく取材班は次の日曜日にタンポポを見に行くことにした。

 

f:id:bad:20180411132351j:plain

前回ハイドレーションにチューハイを入れていったが、炭酸でタンクがパンパンになって負荷がかかる、という学びを得たので、今回はコンビニの安ワインを入れることにした。こうやって場数を踏むことによりハイドレーション酒飲みのノウハウが蓄積されていく。

 

f:id:bad:20180411133241j:plain

 

やってきたのは荒川河川敷である。

 

 

f:id:bad:20180411132823j:plain

タンポポだ。

 

f:id:bad:20180411132844j:plain

酒を飲みながら、愛でる。

 

f:id:bad:20180411132949j:plain

荒川だ。

 

f:id:bad:20180411133011j:plain

酒を飲みながら、愛でる。

 

f:id:bad:20180411133104j:plain

タンポポの群生地だ。

 

f:id:bad:20180411133126j:plain

酒を飲みながら、愛でる。

 

というか、こんだけ人がいないのなら、そもそもタンポポ花見ではわざわざ立ち飲みスタイルで臨む必要はなかった、というのが取材班の出した結論である。ちょう穴場スポットなので桜の花見に疲れた人は河川敷でタンポポ花見をやろう。

 

以上です。