育児で疲れた奥さん、二言目には「温泉行きたい…」ってずっと言ってたものの、オムツが取れない娘が温泉に入れる訳もなく、ずっと温泉に行きたいのを我慢してた。そして今年の8月ぐらいに娘のオムツが取れ、よし、念願の温泉に家族3人で行こうじゃないか、と9月の三連休で熱海に泊まることにした。前後の平日も休みにしたので都合4泊5日だ。
娘の成長のおかげで家族3人で新しいことができる、というのは最高に嬉しいことだ。もちろん俺一人なら温泉なんて何度も行ったことあるが、今回は違うのだ。”娘と3人で”初めて行く温泉である。
これは去年の夏にも書いたが、娘と初めて乗った飛行機で行った札幌旅行は本当に格別だった。
なので、今回も本当に楽しみなのである…。
せっかくなので、熱海まではスーパービュー踊り子号で行くことにした。学生時代、横浜駅でたびたび目にしたスーパービュー踊り子号。全室パノラマビューで本当に眺望が良さそう、なにより車体のデザインがカッコよく、いつか乗ってみたいな…と思いながら、20年近く経ってしまった。ここで乗らなきゃいつ乗るんだ、という話である。
しかし東京から熱海だとすぐ着いてしまうし、本当に車窓からの眺望を楽しめるのは熱海から先なので、東京から伊豆熱川までの切符を買った。伊豆熱川にはバナナワニ園がある。駅から歩いてすぐの場所にあるので、電車の旅で行くのにうってつけである。
知らない方のために書いておくと、下田行の特急には踊り子号とスーパービュー踊り子号がある。俺が乗りたいのはスーパービューの方なのだけど、スーパービューはほぼ新宿発で次の駅が横浜であり、東京発にのるには11:00発まで待たねばならない。東京駅で弁当や総菜、ビールを買い込み、いざねんがんのスーパービュー踊り子の車内へ…!
スー!パー!ビュー!
我々が取ったのは最後尾10両目。先頭車両と最後尾車両は2階建て車両。運転席からの眺めも楽しめる。熱海方向の1号車はグリーン車、東京方向の10号車は普通席である。座席は2階にあり、1号車の1階はラウンジ、10号車の1階はキッズスペースになっている。
ちゃんとラゲッジスペースがあるのが旅仕様。
そうこうしてるうちに発車。東京駅で買ったビールとシュウマイ。娘はおにぎりをつまみながら「あっ、みずいろでんしゃだよぉー!(京浜東北線のこと)」などと並走する電車をみては盛り上がっている。
…しかしそんなのは30分で飽きたようなので1階のキッズスペースへ。
やはり子どもが2時間座りっぱなしというのは退屈なんだな…。娘はパノラマビューよりもこの子ども部屋が気に入ってるようだった。いずれにせよスーパービュー踊り子に乗って良かった。
ちなみに5号車には売店がある。
他にも生ビール、アイス、もう何でもある。
伊東から先は伊豆急の線路をスーパービュー踊り子が走ることになる。海沿いの景色とトンネルが交互する、見晴らしも良くて本当に最高の景色なんだけど、
あんま興味がないのか寝てしまった。
どれも普段は見れない熱帯の植物ばかりで楽しかったし、バナナ園で獲れたバナナは美味しかった。
帰りは伊豆急で伊豆熱川から熱海まで戻るのだけど、これが望外に良かった。
間違えて特急に乗ってしまったのかと勘違いしてしまうが、これ全部が普通席。伊豆急、太っ腹すぎてびっくりした。海への眺望が最高である。後で調べたがリゾート21という展望列車らしい。偶然乗れてよかった…
熱海についた。宿に荷物を置き、夜の熱海で夕食。
特に調べず、ふらっと入った店だったが、アジ刺しとブリカマの煮つけとがめっちゃ美味かった。サッポロが静岡限定で出してる静岡麦酒の生ビールも美味しい。良い夜だった。
続く。