写真をめぐる冒険

2年前の話だが、写真データの入ったハードディスクをクラッシュさせてしまった。幸いにもそういったデータを復旧させてくれる業者があったのでそこに依頼し無事にデータは戻ってきた。「ちゃんと復旧してるかどうか確認していただいてもよいですか」と言われたが、そもそも写真の量は膨大でどの写真が抜けてるなどということは分かりっこないので、「全て復旧できてると思います」と言ってデータを受け取った。以前の写真データは撮影した機材別、日付別に階層化されていたが、復旧したデータは名前も日付もバラバラになっていた。そういうものなのか、と思った。データが無事ならとりあえずは安心で、そのまま2年間ほったらかしにしたまま今日に至る。

 

先日、用事があり昔撮った蔵前の写真で良い写真はないかどうか探したが、かつての写真フォルダを漁ってたらなかなか面白かった。時系列がまるでばらばらの写真が一緒くたになっているのだが、そのバラバラぶりが面白かったのだ。俺が自分の意思で選んだら絶対にこうはならない、この写真とこの写真は紐づかない、という感じで並んでいて、まるで他人がセレクトしてくれたかのようなごちゃごちゃぶりがとても面白く感じた。まるで水に浮かべたマーブリングの技法のように、偶然がとても美しいと思った。

 

森山大道さんはある街の写真を集中的に撮って、何百本というフィルムを数年間ほったらかしにして、その後に現像してる、という話をどこかで読んだ。なるほど数年前に撮った、もうほとんど記憶のない写真をこうしてごちゃまぜにして大量に見るのは面白い。

 

もちろん、他の人が見たらまるで面白くもない写真がつらつら続いてるだけに感じるかもしれない。撮った本人である俺でさえ、なぜこんな写真を撮ったのか分からない。しかし、だからこそ、

 

俺はこれが面白いと思っている。なのでここにこうして上げる次第である。

 

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まだ十分の一も整理できてないので、このシリーズ続きます。

 

 

www.mizuhebi.com

 

 

 

娘と2人で行くふなばし三番瀬の潮干狩り

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娘と二人でふなばし三番瀬の潮干狩りに行ってきました。クルマで行くなら開場2時間前に駐車場が満車になるそうですが、電車ならサクッと気軽に行けるので良いです。バスも潮干狩りシーズンには京成船橋または二俣新町から臨時便がバンバン出てます。そのバスが混んでるので子連れにはちょっとつらいですが、わずかの辛抱です。海はもう目の前だ!

 

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入場料は大人430円。子ども210円。幼児は無料。熊手は200円で借りられます。返却したら100円が戻ります。

 

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遠目に見ると人がうじゃうじゃいるように見えますが、実際近づくと人口密度的にはそうでもないです。

 

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 娘は潮干狩り初体験。うまくアサリが獲れるかどうか…

 

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「獲ったよォー」おお、すごい!わりとあっさり獲れた!(アサリだけに)

 

 浅瀬は砂が柔らかいので掘りやすい。熊手よりもむしろ素手の方がいいくらい。一度掘り、二回目掘った深さのところにアサリはいる。掘れば掘るほどアサリが出てくる。集中して掘ってると、娘がいないことに気づく。あれ、娘は…?ふと振り返ると

 

 

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水没しとるやん!もちろん濡れるのは想定済みなので着替えは一式持ってきているが、まさかリュックまで水没するとは思わなかった。ああ、だめだ、お母ちゃんに叱られる…

 

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まだ全然獲れてませんが、浅瀬は目を離した隙に娘が水没すると知ったので、水着を着せてこない限り幼児は砂浜でやった方がいいような気がしました。

 

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砂地に移動しました。ここを掘るには熊手が必要です。浅瀬に比べて掘りづらい。

 

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ただし、アサリのいる場所は穴が空いてるので狙いを定めて掘りやすいともいえます。

 

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娘は、どちらかというと掘るのよりも地表に露出するアサリをめざとく探すのが好きみたい。地表にあるのはほとんど貝殻で、生きてるアサリなどめったにないのですが

 

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「あったよォー!」どこからともなくアサリを持ってやってくる娘。これを4,5回やってた。どこで見つけたのそれ…

 

 

 

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本日のおやつ、二俣新町デイリーヤマザキで買った焼き立てのメロンパン。

 

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あっ、あっ、立膝…

 

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やめてぇ……

 

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結局1時間ちょっとで600g獲れました。100gあたり80円で持ち帰れます。

 

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帰りは爆睡でした。9時半に家を出て1時間ちょっと潮干狩りして京成船橋で昼飯を食べて家に戻ったのが14時半。半日程度のレジャーなのでさくっと楽しむにはちょうどいいな、と思いました。

 

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おしまい。

 

カルタを極めた3歳の娘が100%全力勝負の戸愚呂(父)と闘い勝利した話

自分の子どもとゲームするときにわざと負けて子どもに勝たすのあるじゃないですか。俺、あれはよくないと思うんですよね。勝負というからには手加減無用、真剣勝負だから面白いのだし、勝ったら本当に嬉しいし、負けたら本当に悔しいし、勝つために頑張ろうってなるのだと思います。第一、そういう接待プレイは相手する大人の方もつまんないしつらいと思います。大人も子どもも楽しめるのは真剣勝負しかないのです。

 

大河ドラマ・おんな城主直虎でこんなエピソードがありました。

 

井伊家の次期当主である虎松(後の井伊直政)が五目並べをやっている。虎松は5~6歳くらい。虎松の五目並べの相手をするのは他の家臣の子どもたち。虎松よりもちょっと年上。彼らは次期当主の相手をするということで、虎松を勝たせるようにわざと負けてしまう。それを見ていた直虎は怒る。「なんで真剣勝負をせぬのじゃ!井伊家の当主になろうという者が手加減されて勝ってよいのか!皆の者、本気で戦うのじゃ!」と。

 

そう言われた家臣の子が本気を出して虎松の相手をすると、当然のように虎松は負けてしまう。連戦連敗。連敗に次ぐ連敗。何度やっても勝てない。そのうち虎松は五目並べを嫌いになってしまい、もうやりたくない、と弱音を吐く。直虎は虎松に対して手加減させたくないし、かといって五目並べを嫌いにさせたくないし、どうしたらよいのか分からず困り果ててしまう…という話である。

 

皆さん、どう思います?

 

自分は直虎の意見に賛成です。手加減して勝っても本人のためにならない。やるんだったら真剣勝負。それが本人のためであり、相手をする俺のためでもあります。ところが、大人と子どもが真剣勝負をやったら勝負にならない。大人の方が圧倒的に強いからです。このまま勝負をしたら虎松のように、そのゲームのことを嫌いになってしまうでしょう。

 

どうしたらいいと思いますか?

 

答えは一つしかありません。子どもにハンデを与えて、対等な勝負になるように、ゲームバランスを調節すればいいのです。

 

これを言うと「なにを当たり前のことを…」と思うかもしれません。でも、本当にそうですか?手加減=ハンデだと思ってませんか?どこかでちょっと手加減してませんか?自信をもって「自分は子どもに対し手加減してない」と言い切れますか?

 

自分は自信をもって断言します。これは真剣勝負なので、手加減は一切してないと。俺は本気で娘に勝つために娘とゲームをしています。もちろん、ゲームバランスを調整して、娘と対等な勝負になるようにした上での話です。

 

例えばこれが将棋なら、ハンデをつけやすいです。飛車落ち、飛車角落ち、四枚落ち、六枚落ち…なんなら銀も金も落としてもいいでしょう。

 

直虎の例で言えば、先手を虎松に譲り、なおかつ先手では禁じ手である三三・四四を認めてあげるルールでやれば格上相手でも対等な勝負になったと思います。

 

では、それ以外のゲームなら、どうやってハンデをつけますか。

 

例えばカルタ。うちの娘、最近ひらがなを覚えたので、カルタで遊ぶようになりました。カルタでどうやってハンデをつけますか。

 

…ここが親の腕の見せ所です。実は、対等な勝負になるようにハンデをつけるのはとても難しいのです。

 

ちょっと前に野球賭博のニュースが世間を賑わせましたが、その時に記事を見て知りました。野球賭博には「ハンデ師」と呼ばれる人間が存在します。例えば、ぶっちぎりで首位を独走するチームのエース投手と、ぶっちぎりで最下位に沈むチームのローテーション谷間投手が対戦するとします。どちらが勝つか予想してください。と言われたら、10人が10人とも首位チームのエースが勝つと予想するでしょう。それでは賭けが成立しません。そこでハンデ師がハンデをつけます。この試合の場合、例えば首位チームは5点以上の点差で勝たなければなりません、4点以下の点差であれば最下位チームの勝ちとします、と。…ではあらためて質問します。首位チームが5点差以上で勝つか、それとも最下位チームが4点差以内で負けるか、どちらだと思いますか?

 

…これだと票が割れると思います。こういったように、野球賭博において適正なハンデをつける人のことをハンデ師というそうです。ハンデ師は、そのチームの状態、打線の好不調、相手チームとの対戦成績、投手の状態、ありとあらゆるデータを基に適正なハンデをつけるそうです。そして、そのハンデ師はごく一握りの人間しか出来ないという話です。なぜなら、ありとあらゆる情報をもとに適正なハンデをつける作業は難しいからです。ハンデ師がいないからその日の賭博が成立しない、というようなこともあるそうです。

 

話を戻します。娘と勝負するカルタで真剣勝負が成立するような適正なハンデはどうやってつければいいでしょう。ここはハンデ師の腕の見せ所です。

 

まず、カルタの量を減らすことです。あいうえお50音全部のカルタをフルカルタとすると、25音のハーフカルタにします。子どもは視野が狭いので、狭い範囲なら勝負が成り立ちます。

 

そして、大人は読み手を兼ねることにします。大人は読み札を読んでから、札を探す。子どもは最初から札を探す。十分なハンデです。もちろん大人なので読み札を読みながら札を探すこともできますが、それもハンデとして封じることにします。25枚ハーフカルタの上で、なおかつ読み札を読み終えるまで取れないのなら相当なハンデです。

 

うちの場合はこの2つのハンデでようやくひらがなを覚えたての娘と対等な勝負が成立しました。勝ったり負けたりです。もしこれでも勝負が成り立たないのなら、「大人は読み札を2回読み終えてからではないと取れない」というルールにしてもいいでしょう。

 

そしてこのハンデでやるうちに娘が安定して俺に勝利するようになりました。なるほど、娘も強くなった。ならばこちらも少しずつハンデを解除して対等に戦えるようにする必要があるでしょう。あれ、そういえば、これと似たような話をどこかで聞いたことがあるような…

 

「80%…!!」

 

そうだ、幽遊白書の戸愚呂(弟)だ。圧倒的な力を誇りながら、幽助の成長に合わせて徐々に実力を出していくこの感じ、まさに戸愚呂(弟)じゃないか。そう、いつしか俺も戸愚呂(弟)のような気持ちで娘に対峙するようになりました。

 

80%の実力を出した戸愚呂(父)、大人は読み札を全て読み終えてからではないと取れない」というハンデを解除することにしました。このハンデが存在すると、枚数が少なくなった終盤はほとんど娘に取られてしまいます。かなり強力なハンデです。そのハンデを解除。読み札を読んでる間にも俺は札を探す。25音ハーフかるた全力勝負です。

 

もちろん最初は娘に勝ちました。これが大人の実力だと。

 

しかし回を重ねるごとに娘は学習し、強くなっていきます。いつしか、25音ハーフかるたで全く娘に勝てなくなりました。例えば「やぎさん やっぱり やまがすき」という札の「やぎさん」ぐらいのところでパーンとやられます。え?マジ?これ、強くない?娘、強くない?こちらは読み札を読みながらなので、このスピードでやられると全く歯が立たない。これは…出すしかないのか…俺の真の実力を…!!

 

「100%…!!」ズズ…ズ…

 

「はじめて”敵”に会えた……」ズズズズズズズズズズズ

 

「いい試合をしよう……」ピシ!

 

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100%の真の力を出した戸愚呂(父)、50音フルカルタ全力勝負!!

 

いかに娘のスピードが上がってきたとはいえ、枚数が多ければ探すのに時間がかかる。枚数の多い序盤は俺の領域(テリトリー)だ。終盤は圧倒的に娘が優位なので、序盤でいかに枚数を稼ぐかだ。スパーン!激しい衝撃波とともに札を取る俺。手加減は無用だ。序盤で稼がないと終盤に必ず追い越されるのだから…。

 

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 やらせ写真は撮りたくないので、カルタを読みながら右手で一眼を持ってノーファインダーで撮ってます。構図は安定しませんが、勝負の緊迫感が伝わりますでしょうか。

 

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中盤からは娘の反撃が始まる。この写真、Exif情報を見てびっくりしたんですけど、シャッタースピード1/125なんすよ。1/125のスピードをもってしても捉えきれない娘の手の動き!!マジで速いんです!!全力を出さないと勝てません!!娘の強さ、伝わってますでしょうか!!!

 

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死闘を繰り広げ、残り2枚。我が家のハウスルールでは、これを取った者が2枚総取りです。行きますよ!

 

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「いち…」スパーン。やられました。勝てるわけない。

 

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結局21対23のスコア、僅差で娘に敗れました。僅差とはいえ、100%中の100%の力を出し切って負けたのだから、完敗というしかない…。

 

 「……はじめから戸愚呂は桑原君を殺す気がなかったんじゃないかな……」

 

「オレには彼がずっとこうなることを待ってたような気がしてならない」

 

「本当に強い者が自分を倒してくれることを…悪役を演じ続けても…」

 

「今となってはわからんことだがな……」

 

 

分かる。今の俺、めっちゃ戸愚呂(弟)の気持ちが分かる。今にして思えば、俺も全力を出した上で娘に負けたかったのだ。

 

やっぱりですね、わざと負けるっていうのは相手に対して失礼だと思うんですよね。ナメック星において「そうだ、左手一本で戦ってあげましょうか。少しは勝負になるかもしれませんよ」などとネイルさんに言ってのけたフリーザと一緒だと思うんですよ。奴は相手に絶望感を与えるのを楽しむために変身してますから。対戦相手に対するリスペクトがまるでない。

 

俺は戸愚呂(弟)に共感します。相手と対等に戦うためにハンデを課し、ハンデの枠内で全力を尽くして相手と戦う。娘と対戦するゲーム、カルタに限らず、ハンデをつけながら娘と真剣勝負をしたい。そしてそれは、俺も娘も、めちゃめちゃ楽しいのでした。

「おすしのずかん」で特訓した3歳の娘が回転寿司のカウンターで一人オーダーデビューした話

唐突ですが聞いてください。3歳ぐらいのお子さんをお持ちの方におすすめの絵本があるんです。大森裕子さんの「おすしのずかん」。これ万人におすすめできるので僕はことあるごとに言ってます、本当にいい本なんです。

 

おすしのずかん (コドモエのえほん)

 

 まず楽しいのが、お寿司屋さんのメニューのようにいろいろなお寿司がのっており、「ごちゅうもんは、なににしますか?」と親が子どもに問いかける地の文章になっているところです。つまり、この絵本を朗読するということは、子どもとおすしやさんごっこをするということなのです。

 

俺「いらっしゃいませ、ごちゅうもんは、なににしますか?」

娘「えっとねー…(メニューを指さし)これください!」

俺「マグロの中トロですね。しょうしょうおまちくださーい」

 

もうこの時点で楽しい。娘とお寿司屋さんごっこ、楽しい。絵本を子どもに読み聞かせるのが苦痛、なぜならあらすじが分かってる話を繰り返し繰り返し朗読せねばならないから、という声をよく聞きますが、おすしのずかんは読むたびに新しい展開が待っていますので楽しいです。展開はまさに無限です。期間限定のマックの裏メニュー、すべての組み合わせを数えると583種類あるそうですが、おすしのずかんはそれどころではありません。

 

もうこの時点で楽しいのですが、次のページをめくってみてください。衝撃の展開が待ち受けています。

 

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な、なんと!「いま、つかまえてきますから…。そう!おすしはおさかなからできているんです」そうだったのか!衝撃の展開です。この寿司屋は注文を受けてから魚を釣りに行くのです。娘はマグロの中トロを頼んだわけですが、この寿司屋のシステムのおかげで娘ちゃんが頼んだお魚はこれなんだよ、と教えらます。これは便利です。お寿司でマグロは知っていてもマグロの姿は分からないのはまだしも、海で魚は切り身の状態で泳いでると信じる子どもがいる…みたいな都市伝説のような話を生んでしまわぬよう、子どもの教育が遊びながらできるのです。

 

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しかもこのおすしのずかんが素晴らしいのは、牛肉巻き、ハンバーグ巻き、照り焼きチキンロール、のような、回転する寿司ネタ文化に対応しているところです。そんなものは寿司ではない、などと主張する人を相手にしているのではありません。子ども連れ層が普段行く回転寿司に目線を合わせているのです。素晴らしいと思いませんか。

 

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来ました、子ども大好きド定番のからあげです。ちゃんと入ってます。生魚が食べられないお子様でも気軽に頼めるからあげ。ちゃんとフォローしてくれるの素晴らしくないですか。

 

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こんだけ素晴らしいおすしのずかんでいつもお寿司屋さんごっこして遊んでいたので、最近は娘の遊び方もこなれてきてお友だち(人形)を連れて寿司屋に来るようになりました。

 

俺「いらっしゃいませ、アンパンマンさん、ごちゅうもんは?」

娘「えっとねー…(アンパンマンの人形でカンパチを指さし)これください!」

俺「カンパチですね。少々お待ちください。シュッシュさんは何にします?」

娘「えっとねー…これください!」

俺「なんて書いてある?」

娘「ひ…ら…め、って、書いてあるよぉ!」

俺「ヒラメですね、少々お待ちください。クマちゃんは何にします?」

娘「えっとねー、た…い…、って、書いてあるよぉ!」

俺「タイですね!少々お待ちください!」

 

お寿司屋さん、大繁盛です。オーダーを受けたら次のページをめくります。

 

俺「じゃあ、クマちゃんが頼んだタイを探してください!」

娘「えっとねー…………あったよぉ!これ!」

俺「正解です!ではシュッシュさんの頼んだヒラメを探してください!」

娘「えっとねー…」

 

どうですか。無限の展開で遊べるというのも決して誇張ではないでしょう。これマジで楽しいんです。小さいお子さんいらっしゃる皆さまはぜひおすしのずかんでお寿司屋さんごっこを楽しんでください。

 

 

 

 

 

さて、こうも毎日お寿司屋さんごっこで遊んでるのだから、そろそろ娘も寿司屋のカウンターで自分で注文できるのでは?と思うようになりました。なので娘と回転寿司屋に行ってきました。

 

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自宅がある地域は東京の下町で、回らない寿司屋さんはたくさんありますが、回転寿司って全くないんです。なので、電車で秋葉原まで来ました。よく通りかかるところにある回転寿司屋さんです。ここで娘のカウンターオーダーデビューを華麗にきめることにしました。

 

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がっ…店に入るなり青ざめる…!この店では…カウンターから寿司職人さんの顔が見えないっ…!娘の声の張り方では…職人さんに注文が通るとは到底思えないっ…!

 

なので、最初は俺が注文しました。俺のサバとアジ、そして娘の玉子です。娘は玉子をおいしいねおいしいねと言いながら食べていて、それはもうほっこりしましたが、しかし今回の目的は娘が自力で自分のオーダーをすることなのです。さんざん練習しました、「玉子ください」「玉子ください」と。その練習の成果を、ぜひ実践で発揮したい!

 

…などと考えているうちに、回ってきたかっぱの皿を奥さんがひょいっとすくって娘にカッパを与えました。いかん。うかうかしていられない。次の皿が、事実上の娘の最後のオーダーだ。職人さんにオーダーを通すのは無理、ならばフロアにいる女性に頼むしかない…!俺はスッと店員さんを呼んだ。

 

俺「すいませーん!」

店員「はい、ご注文をどうぞ!」

娘「…」

俺「娘ちゃん、何が食べたかったんだっけ」

店員「お嬢ちゃん、なににしますか?」

俺「(小声)玉子ください、って言ってごらん?」

「たまごくださーい!」

 

言えた!!!!娘、自分で自分の注文をした!!!!

 

あ、すいません親バカで…しかし3歳0か月の娘が、俺の補助があったとはいえ、回転寿司のカウンターで自力で注文するの、偉くないですか?この様子をほほえましく見てたフロアの店員さんもノリノリである

 

店員「7番さんのベビちゃん玉子一丁!!」

職人「あいよ、ベビちゃん玉子一丁7番さん!!」

 

伝わったっ…!!娘の意思が…口から店員さんに伝播して…そして職人さんに伝わり、職人さんが…職人さんが玉子巻きを作り出すっ…!!娘のために…!!

 

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思わず娘とハイタッチしてしまった。回転寿司だけでここまで盛り上がるのすごくないですか?

 

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これが娘が人生ではじめて自分の力で注文して出てきた玉子巻きです。俺も1個貰いました。とってもとってもおいしかったです。

 

小さいお子さんのいる皆さまも、ぜひおすしのずかんで遊んでみてください。本当におすすめです。

3歳0か月

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ひらがなを読めるようになった。と言っても読むスピードは遅いのだけど、例えば教育テレビを見ていても字幕が出てきたら「ひ…こ…う…き、って、かいてあるよぉ!」と嬉しそうに読み上げるようになった。

 

娘と一緒に出掛けると、電車の中吊り広告のひらがな部分を指し「娘ちゃん、あれなんて書いてあるの?」「えっとねえ…え…る…し…ま…す、って、かいてあるよぉ!」漢字とカタカナは読めないので意味をなさないひらがなばかり読んでるが、まあ移動の電車中でも娘とこうやって遊べるので楽しい。

 

俺もひらがなばかり探しながら歩いているので普段なら気づかないようなことも気になるようになった。例えば、駅のエレベーターの操作盤の表示は、「しまる」と「とじる」が混在してたり、ひらがなとカタカナが混在していたり、1F・2Fと表示すればいいところを改札階・ホーム階と表示していたり。日本語が分かっていればなんてことのない表示でも、娘の目線にしてみればひどく分かりづらい表示だな、と思ったりした。娘が不便である表示は、(おそらく)外国人観光客にとっても不便であり、こういうのは統一すれば分かりやすいのにな…などと素朴に思った。

 

 

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蛍光灯の保護カバーが気に入ったようで、バットのように振りながら家で遊んでる。と言ってもファールチップを当てるのが精いっぱいなのだが…。俺の影響か、娘も野球が好きだ。ベイスターズのマスコットキャラ、スターマンの帽子がお気に入りだ。早く娘とキャッチボールで遊びたい。