19年目の \横浜優勝/

皆さんもご存知かと思いますが、横浜ベイスターズクライマックスシリーズで首位広島を4-2で破り日本シリーズへの出場を決めました。1998年以来、19年ぶりです。

 

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日本シリーズ出場へ王手をかけた昨夜の試合、自分は居てもたっても居られなくなって仕事が終わるやいなや京浜東北線に飛び乗り横浜スタジアムに向かいました。試合が行われているのは広島のマツダスタジアムですが、横浜スタジアムではパブリックビューイングが行われており、席をファンに無料開放しているからです。19年ぶりの”歴史的な試合”、生では目にすることが出来なくても、すこしでもその空気を味わいたい。そう思いました。

 

関内駅に着いたのは19時過ぎ、横浜スタジアムに行くと長蛇の列。驚きました。もうこの時点でパブリックビューイングの席は満席となり入れない、というのです。入れなくてもなおこの長蛇の列。具体的に言うと横浜スタジアム6番ゲートのスロープから横浜公園内のベイスターズのグッズショップまで列が続き、そこから折り返してまた6番ゲートのスロープ近辺まで列ができてる。パッと見で1000人以上並んでるんじゃないでしょうか。もう入れないというのに。

 

その後も横浜スタジアムに集うファンは増え続け、横浜スタジアムのある公園内にはたくさんのファンで溢れかえりました。そして横浜の選手が打つたびに球場内から地鳴りのようになりひびく大歓声。まるでそこで試合が行われているかのようなこの熱気。日本一に輝いた98年以来、いや、それ以上の熱狂の渦を感じます。

 

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横浜公園の一角で、人だかりができてました。なんだろう、と覗いてみたら、誰かが持ち込んだタブレット端末の中継を、何人ものファンが集まって眺めている光景でした。

 

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戦後の街頭テレビかよ…凄すぎだろ…。

 

低迷が続き球場には閑古鳥がなきシーズン最後の試合は外野席を無料で解放してたぐらいのかつての光景が嘘のよう。自分はパブリックビューイングすら観れませんでしたが、こうして球場から溢れるほどの本当にたくさんのファンが横浜ベイスターズを愛していている、もうその事実だけで感無量です。そして19年ぶりの日本シリーズ進出。これほど嬉しいことはありません。

 

19年。長い年月です。当時高校生だった自分も19年の間に大学を出て社会人となり結婚し娘が生まれ娘は来年幼稚園に通います。19年とは、そういう年月です。ここに至るまでは、19年分の思いというものがあります。もうこんな日じゃないとその思いは書けないと思うので、その個人的な思いを記録として綴ります。

 

1998年の横浜ベイスターズ。それは誰もが認める当時最強のチームでした。最多安打盗塁王に輝いた巧打のトップバッター、石井。センターの広い守備範囲と強肩を誇る強打の二番打者、波留。首位打者に輝いたハマの安打製造機、鈴木。落合と並び称される最強の二塁手であり不動の四番、ローズ。鉄壁の一塁守備を誇る満塁男、駒田。チャンスに強いチーム一のムードメーカー、佐伯。強肩強打のキャッチャー、司令塔の谷繁。華麗な三塁守備でチームのピンチを何度も救ってきた進藤。彼らはマシンガン打線と呼ばれ、当時の球界一の得点力を誇りました。

 

また、投手陣の陣容もそうそうたるものでした。後にメジャーリーグで活躍する右のエース、斎藤隆。かつての最多勝投手で左のエース野村弘樹。のちの最多勝投手、川村。のちの最優秀防御率投手、ハマの番長三浦。終盤の試合を支えフル回転した中継ぎエース、島田と五十嵐。そして当時球界一のクローザーだったハマの大魔神、佐々木。

 

彼らを率いたのは、前年の投手コーチで98年から監督に昇格した権藤博監督、いや権藤さんです。なぜ権藤監督ではなく権藤さんなのか。本人が監督と呼ばれるのを嫌がり「権藤さんと呼べ」と選手たちに言っていたからです。

 

風変りな人でした。絶対にバントはしない。野手の起用は打撃コーチに一任。当時まだ先発完投が主流だった時代に中継ぎ分業体制の確立。その中継ぎ投手も例え勝ちゲームでも絶対に連投させない。勝ちゲームだろうが負けゲームだろうが中継ぎ投手を連投せず日替わり交互に起用する。そして選手の自主性を尊重し、選手の調整や細かい作戦にはほとんど口出しをしない人でした。

 

最強のメンバーにめぐまれ、そして彼らを率いた権藤さんのおかげで98年は優勝できました。

 

翌年のベイスターズは前年同様のベストメンバーが揃っていました。普通に考えれば、翌年も優勝できたでしょう。しかしベイスターズはここから徐々に崩壊の道をたどります。これはいろいろな理由が複雑に絡み合った結果ですが、今にして思えばある意味においては必然なのかもしれません。

 

優勝した年の契約更改、これは選手によって不公平感のあるものでした。国民的英雄・佐々木には3億3000万アップで当時最高年俸だった5億円が提示される一方、かなりの低評価を受けた選手たちがいます。その代表が中継ぎエースの両輪、島田と五十嵐でした。

 

今でこそ中継ぎ専門の投手で1億円プレーヤーはざらにいますが、当時は本当に中継ぎ投手の評価は低く、「先発も抑えもできないから中継ぎに甘んじている」という認識が大勢でした。その中継ぎに脚光を当てたのが権藤さんで、彼ら中継ぎ投手陣の活躍なくして優勝はありえませんでした。たとえ試合が負けていたとしても島田や五十嵐が試合終盤を支えていたからこそ強力打線でひっくり返して勝った試合が何度もありました。間違いなく優勝の立役者です。しかし彼らに提示されたのはそれぞれ800万のアップにすぎませんでした。今とは違い飛ぶボールを使用していた打高投低の時代に50試合以上に登板し防御率2点台をキープした、そんな優秀な成績を残していても、です。確かに佐々木の成績は圧倒的でしたが、800万アップと3億3000万アップを比べると、中継ぎエースの2人は低評価にすぎると言わざるをえません。

 

翌年の五十嵐と島田は成績を落とし、そろって防御率5点台と成績を悪化させました。先発と抑え投手ばかりが評価され、中継ぎではいくら活躍しても評価されない、そんなモチベーションの低下も影響してるというのもあったのではないでしょうか。前年同様の破壊力を誇った打線でしたが、屋台骨の中継ぎ陣が崩壊し、99年は3位の成績で終えました。

 

ここからベイスターズの歯車が徐々に乱れていきます。チームが負けだすと采配のせいにしだす声が噴出するからです。「バントをしないから負けたんだ」「選手を放任してるから負けたんだ」…バントをせず選手の自主性を尊重する野球で日本一に輝いたにも関わらず、です。

 

翌00年からチームの崩壊が顕著になっていきます。クローザー・佐々木はメジャーリーグに渡りリリーフ陣に大きな穴が空きました。健在だった打撃陣も「自分に代打を出されたことに激怒し試合途中に駒田が勝手に帰る事件」「権藤さんにあてつけるかのように石井が勝手にバント事件」など野手陣が造反し、権藤さんの求心力は目に見えて失っていきました。この年のベイスターズは3位で以前としてAクラスでしたが、権藤さんは責任を取って退任しました。

 

権藤さんの後任は徹底した管理野球で80~90年代の常勝西武を率いた森監督です。自主性を尊重する権藤さんの対極にいるような監督です。しかし、180度違う野球を行うことはベイスターズの選手たちには出来ませんでした。なにより権藤カラーを払しょくしようと森監督が進めたチーム改革がことごとく裏目に出ました。一番顕著な例が、鈴木の打撃改造です。森監督は、鈴木のホームランを増やすよう打撃改造をし、チームの四番に据えました。これは例えるならイチロー選手に松井秀樹のようなバッティングをするよう矯正するようなものです。ここから鈴木は成績をおとし、かつての首位打者が見る影もない成績が晩年まで続きます。01年こそ3位Aクラスをキープしますが、翌02年は最下位6位に転落し、森監督は責任を取って辞任します。

 

ここからチームは迷走します。その後の監督人事は、前年と真逆のタイプの監督を据えることが恒例となり、その度にチームは180度違う野球を強いられました。

 

03年から指揮をとった山下監督は生え抜きの人気監督で選手やファンに慕われる一方、選手に愛情がありすぎてチームを率いる監督の器ではありませんでした。2年連続の6位に終わります。

 

山下監督の反省から05年から指揮をとった牛島監督は180度真逆の闘将タイプ。初年度は3位とAクラス奪回を果たしますが、翌年度はやはり最下位に沈み辞任します。

 

迷走するチームカラーと監督人事。07年からチームの再建を託されたのは98年の優勝メンバーを育てた97年の監督でもある大矢監督でした。初年度で4位と躍進しますが一度崩壊したチームを立て直すのはもはや困難でした。翌年は最下位に沈み、3年目も指揮を任されましたが、あまりの成績不振で5月途中で休養という事実上の辞任、その後はヘッドコーチの田代監督代行が指揮を振るいました。この年も最下位で終わります。

 

翌10年から監督になったのは数々の球団で投手コーチとして投手を育成してきた尾花監督です。大矢監督といい、尾花監督といい、この辺から選手を育てることにシフトしてきた印象でしたが、いかんせん在任期間が短かくその手腕は発揮できませんでした。尾花監督も2年連続で最下位に沈み辞任します。

 

2012年から指揮を執ったのが中畑監督で、ここからの歴史はもう皆さんもご存じかと思います。在任期間は近年最長の4年。成績は6位、5位、5位、6位と奮いませんでしたが、やはり一番のポイントは4年間指揮を執り続けた、ということではないでしょうか。98年から2012年を振り返ると、ころころと監督が代わってチームはずっと迷走してきました。

 

中畑監督が就任時、最初に定めたルールを皆さんはご存知でしょうか。

 

・挨拶をきちんとしよう
・ユニフォームを綺麗に着よう
・どんな打席結果でもファーストまで全力で走ろう
・すぐベンチ裏で休まないで他の選手の打席もきちんと見て応援しよう
・ソファーで寝てはいけません
・監督室に勝手に入ってはいけません

 

高校の部活か、と目をうたがいますが、これが現実です。中畑監督就任時、これすらもできない選手たちばかりだったのです。自主性を尊重→管理野球→自主性を尊重→管理野球…とめまぐるしくチーム方針が変わった結果、水が低きに流れるかのように士気が下がりモラルも下がり本当にこれがプロの選手なのかと目を疑うような学級崩壊状態のチームを、4年間、一定の方針のもとに辛抱強く、勝てるチームの下地をつくりあげることに心血をそそぎました。

 

今ラミレス監督のもとで活躍している選手たちのほとんどが、中畑監督時代に育った若手の選手たちです。

 

打率2割で三振ばかりを量産し続けた三塁手、筒香。

 

”消える二塁手”と揶揄された打てず守れずの内野手、梶谷。

 

彼らを辛抱強くスタメンで起用し続け、外野にコンバートし打撃開眼させました。

 

他にも桑原、宮崎、井納、三上、山崎…枚挙にいとまがありません。

 

やはりこの在任期間がポイントなのだと思います。あの名将・野村監督ですらダメ虎といわれた阪神を立て直すのに3年、ゼロからスタートしたチーム・楽天を戦える集団に鍛え上げるのに4年かかってます。2年では結果を出すのはやはり難しい、またこんな崩壊したチームに2年以上付き合ってくれる監督などいままでいなかったという言い方もできるかもしれません。

 

そして中畑監督からバトンを受け継ぎ16年から指揮を執ったのがラミレス監督です。2年連続の3位Aクラス、2005年以来のシーズン勝ち越しを決めました。

 

ラミレス監督の采配は独特で、ファンの評価も二分されるところがあります。どんなに打たれようが先発は5回以上ひっぱり極度にリリーフを酷使しない。8番での投手起用。野手投手ともに固定メンバーを重用。スタメン捕手3人制。この頑固で独特な采配、どこかで見たことあるような…

 

 そう、権藤さんです。もちろんラミレス監督と権藤さんの目指す方向は異なるものですが、チームを日本シリーズに導いた手腕とその奇妙な采配が、自分には権藤さんと重ね合わせてみえてしまいます。

 

19年前とは違い、まだまだ発展途上のチームです。控え野手層の厚さでは広島にかなわず、先発の質では巨人にかなわず、中継ぎ陣の層では阪神にかなわず、チーム全体の総合力でみれば広島にとてもかなわない。そんな未熟なチームだと思います。広島に14.5ゲームの大差をつけられたのは当然だと思います。

 

そんな寡兵で圧倒的王者広島相手に互角以上の戦いをもって4-2で破ったのは奇跡としかいいようがありません。このシリーズ、横浜の選手たちは常に最高のパフォーマンスを発揮していました。2戦目7回2失点の濱口。3戦目と4戦目の1点差リードを一人一殺で凌ぎきったリリーフ陣。4戦目5戦目と広島に先行を許しながら逆転を果たした打撃陣。あの崩壊したチームの選手たちが、よくぞここまで…。本当に、本当に感無量です。

 

成長した選手たちはもちろんのこと、暗黒横浜をささえた不遇の選手たち。チームが優勝争いしてるからと引退試合を固辞した高崎、大原。今では打撃投手としてチームを支える暗黒初期のエース、吉見。昨日の勝利で、彼らの不遇が報われたと思った。本当に良かった。そして、この暗黒の横浜ベイスターズで通算172勝も積み上げた大エース、三浦。あなたがいなければ、横浜は19年前と同じ場所に立てなかった。本当にありがとう。

 

そしてラミレス監督。初年度から決してブレることのない采配でチームをここまで導いてくれました。野球のペナントレース長距離走です。目の前の試合で一喜一憂することなく、大きな故障者を出すことなく、シーズンが終わる最後にゴールテープを切れるような戦い方を、ずっと貫いてくれました。CS2stの選手起用はシーズンでは考えられない総力戦で、打つ手の全てが成功をおさめる、奇跡の勝利の連続で鳥肌が立ちました。もうこれだけで感極まってしまい、はてなに6000字も書き連ねてしまう始末です。

 

いや、これは不遇の選手たちだけでなく、不遇のファンすら救ってくれる勝利だったのだ…。19年待ってたかいがあったよ。本当にみんなありがとう。なんだかんだあったけれど、幸せです。

 

運動会のための決戦兵器、EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM

写真といえば風景やスナップ写真しか撮ってこなかったので、望遠レンズなんて今まで全く興味がなかったのだけれど、このたび娘が幼稚園の運動会に参加するとなってからは、がぜん望遠レンズが欲しくなってきた。

 

ちなみに所有レンズは以下の通りである。

- EF 28mm F1.8

- EF 40mm F2.8

- EF 50mm F1.2 L

- EF 100mm F2.8 macro

- EF 24-70mm F4 L

 

今までなんの過不足もないと思っていた俺のシステムではあるが、娘の運動会を撮るとなれば話は別で、70-300mm域のレンズが手薄であることは明白である。足りない。望遠が足りてない。この装備では運動会という名の戦場を生き抜けない。俺は自分が生き残るための手段としての望遠レンズを買うことにした。

 

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キャノンの誇るDOレンズだ。もはやディスコンなので新品は今ある店頭の在庫でお終いである。新品だと定価17万、店頭価格15万。おいおい、こんなレンズ、運動会だけのために買えるかよ…。ところがどっこい、中古相場では4~6万。つまり不人気レンズなのである。DOレンズの後継機の噂など2017年10月現在まるで聞かないので、このままラインナップからひっそりと消えていくことは想像に難くない…。

 

不人気の理由はその”クセのある描写”である。価格コムの口コミ掲示板を穴が空くほど読んだ話をまとめると、だいたい皆「逆光に弱い」「描写が甘い」と言っているので、そういうレンズなんだと理解していただきたい。

 

しかしこのレンズで人物を撮るなら話は別だ。俺はこのDOレンズの欠点は人物撮影だと利点になると考えている。甘い描写は女性を撮るのにうってつけだし、逆光は勝利だからである。

 

そして、なによりDOレンズ最大の利点である「携帯性」、これが運動会で威力を発揮するのである…!!

 

早い話、運動会で太い望遠レンズなんか振り回してたら「あの子のお父さん、カメオタなの?」「鉄じゃない?」みたいな陰口を叩かれることは自明である。しかし、キャノンが世界にほこるDOレンズはちょうコンパクトなので標準ズームとほぼ同じ大きさなんである。

 

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右が24-70mm F4L、中央が 70-300mm DOである。むしろ標準ズームよりもちょっと細くない?ぐらいのさりげなさではないか。これならちょっと遠目にはEOS kissにキットレンズをつけてるように見えなくもない。

 

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フードをつけテレ端に伸ばすとさすがにちょっと長いが、あくまで誤差の範囲である。

 

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フードをたたみ、DOレンズを装着してみる。KISSで十分通じる。

 

たまに運動会でガチ勢(キャノンの白レンズをつけた人たち)が来てますけど、けっこうみんな遠慮して後ろの方で脚立たてて撮ったりしてますよね?あれ意味なくね?って思う訳です。や、さすがにそんなガチ装備で最前列に陣取るのは一般の参加者に申し訳ないと思っているのでしょう。

 

甘い。

 

俺ならキットズームKISS勢のていで最前列に切り込んでいく…!標準ズームならば最前列に切り込みもやむなし…と思わせておいてからの、まさかの望遠ガチ装備…!兵力や装備で劣れど地の利を得れば勝利を得られることは歴史が証明している。これぞキャノンの技術の結晶、DO(回折光学素子)レンズの真骨頂なのである。この技術を使ってるレンズ、これとEF400mm F4DOの世界で2本だけだから。

 

いやもうDOレンズが不人気で絶滅危惧種になってるので、我々はDOレンズを愛する必要がある。クルマで言ったらロータリーエンジンみたいなもんではないか。これを愛さずしてなにがオタか。いや、自分は一介のKISSキットズームおじさんですけど…

 

 

 

さっそく公園で試写ってみた。

 

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ワイド端70mm(F8) JPEG撮影*1

 

みんなが言うほど甘くなくね?むしろかっちりしてる印象

 

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上の写真を切り抜いて拡大。すげーきれい。

 

 

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テレ端300mm(F8) JPEG撮影

 

 

あーなんとなく甘いっていってるの分かるかも。でもこれは人物撮影なら好ましい印象。ボケ方はちょっと独特。

 

 

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上の写真を切り抜いて拡大。十分すぎる描写。

 

 

ちなみに娘は来年が幼稚園ではあるが、近所の幼稚園では入園前の子どもでも参加できる運動会をやっている。もちろんこれは幼稚園の雰囲気を知るために参加する運動会である。が、しかし、俺にとっては、俺にとっては、娘の初めての参加する運動会なのである。撮影で失敗は許されない。偵察任務とはいえ火力は必須なのである…。

 

望遠レンズを買ったので、入れ替わりにEF100mm F2.8マクロは売却することとした。焦点域がカバーされた上にマクロ機能は24-70mm F4Lにもある、というか俺はそもそもマクロ機能をほとんど使わなかったから当然の判断である。

 

装備を一新して臨む、娘の初めての運動会。こちらの思惑通り最前列に切り込めるのか。はたまた、よもやの伏兵ミラーレス一眼勢との争いになるのか。決戦前夜、勝負は予断を許さない。

 

つづく。

*1:名札に娘の本名が写ってたのでフォトショで消しました、念のため。あとweb用にリサイズしてます

熱海旅行記

 

www.mizuhebi.com

 つづき。

 

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滞在するのは親戚から借りた熱海のリゾートマンションだ。かなり古い建物ではあるが、見晴らしが良いのとキッチンがあるのが良い。もちろん温泉もある。

 

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朝ごはんは熱海で売ってる干物とコンビニで買ったサトウのごはん、コンビニで買ったマルコメ料亭の味(即席用の味噌)に熱海の岩のりをドバドバどぶちこんだ味噌汁で済ますことが多かった。たいした料理はしてないが、こうやって地の食材をキッチンで調理してるだけで楽しい。

 

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フェリーで初島へ。

 

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かさごのから揚げがとんでもなく美味しかった。ひれまでパリパリして美味しい。ビールが進むこと!

 

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レンタカーを借りて伊豆高原の大室山に行った。

 

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見晴らしが最高だった。

 

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伊豆シャボテン公園にも行った。大室山の目の前だ。

 

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鳥や動物が本当に近くで見れるのがよい。サボテンも見ごたえあった。

 

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だんだん積みあがっていく静岡のビール…。晩酌も楽しかった。

 

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最後の夜は熱海の花火を見た。すごくぜいたくで良かった。

 

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ずっと花火を楽しみにしていた娘は、寝落ちして花火を見ることができなかった…。

 

おしまい。

 

 

ねんがんのスーパービュー踊り子で3歳の娘と熱海に行った話

育児で疲れた奥さん、二言目には「温泉行きたい…」ってずっと言ってたものの、オムツが取れない娘が温泉に入れる訳もなく、ずっと温泉に行きたいのを我慢してた。そして今年の8月ぐらいに娘のオムツが取れ、よし、念願の温泉に家族3人で行こうじゃないか、と9月の三連休で熱海に泊まることにした。前後の平日も休みにしたので都合4泊5日だ。

 

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娘の成長のおかげで家族3人で新しいことができる、というのは最高に嬉しいことだ。もちろん俺一人なら温泉なんて何度も行ったことあるが、今回は違うのだ。”娘と3人で”初めて行く温泉である。

 

これは去年の夏にも書いたが、娘と初めて乗った飛行機で行った札幌旅行は本当に格別だった。

 

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なので、今回も本当に楽しみなのである…。

 

せっかくなので、熱海まではスーパービュー踊り子号で行くことにした。学生時代、横浜駅でたびたび目にしたスーパービュー踊り子号。全室パノラマビューで本当に眺望が良さそう、なにより車体のデザインがカッコよく、いつか乗ってみたいな…と思いながら、20年近く経ってしまった。ここで乗らなきゃいつ乗るんだ、という話である。

 

しかし東京から熱海だとすぐ着いてしまうし、本当に車窓からの眺望を楽しめるのは熱海から先なので、東京から伊豆熱川までの切符を買った。伊豆熱川にはバナナワニ園がある。駅から歩いてすぐの場所にあるので、電車の旅で行くのにうってつけである。

 

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 知らない方のために書いておくと、下田行の特急には踊り子号とスーパービュー踊り子号がある。俺が乗りたいのはスーパービューの方なのだけど、スーパービューはほぼ新宿発で次の駅が横浜であり、東京発にのるには11:00発まで待たねばならない。東京駅で弁当や総菜、ビールを買い込み、いざねんがんのスーパービュー踊り子の車内へ…!

 

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スー!パー!ビュー!

 

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我々が取ったのは最後尾10両目。先頭車両と最後尾車両は2階建て車両。運転席からの眺めも楽しめる。熱海方向の1号車はグリーン車、東京方向の10号車は普通席である。座席は2階にあり、1号車の1階はラウンジ、10号車の1階はキッズスペースになっている。

 

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ちゃんとラゲッジスペースがあるのが旅仕様。

 

 

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 そうこうしてるうちに発車。東京駅で買ったビールとシュウマイ。娘はおにぎりをつまみながら「あっ、みずいろでんしゃだよぉー!(京浜東北線のこと)」などと並走する電車をみては盛り上がっている。

 

 

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…しかしそんなのは30分で飽きたようなので1階のキッズスペースへ。

 

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やはり子どもが2時間座りっぱなしというのは退屈なんだな…。娘はパノラマビューよりもこの子ども部屋が気に入ってるようだった。いずれにせよスーパービュー踊り子に乗って良かった。

 

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ちなみに5号車には売店がある。

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他にも生ビール、アイス、もう何でもある。


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伊東から先は伊豆急の線路をスーパービュー踊り子が走ることになる。海沿いの景色とトンネルが交互する、見晴らしも良くて本当に最高の景色なんだけど、

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あんま興味がないのか寝てしまった。

 

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バナナワニ園伊豆熱川駅と目と鼻の先。歩いて2分くらい。

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どれも普段は見れない熱帯の植物ばかりで楽しかったし、バナナ園で獲れたバナナは美味しかった。

 

 

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帰りは伊豆急で伊豆熱川から熱海まで戻るのだけど、これが望外に良かった。

 

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間違えて特急に乗ってしまったのかと勘違いしてしまうが、これ全部が普通席。伊豆急、太っ腹すぎてびっくりした。海への眺望が最高である。後で調べたがリゾート21という展望列車らしい。偶然乗れてよかった…

 

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熱海についた。宿に荷物を置き、夜の熱海で夕食。

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特に調べず、ふらっと入った店だったが、アジ刺しとブリカマの煮つけとがめっちゃ美味かった。サッポロが静岡限定で出してる静岡麦酒の生ビールも美味しい。良い夜だった。

 

続く。

 

 

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iPhone8 Plus ポートレートモードの被写界深度エフェクトは俺にとっての文明開化だった

5年ぶりにiPhoneを機種変更しました。5から8Plusです。ここまで機種変を我慢すると、新しいiPhoneの進化っぷりにいちいち感動してしまいます。ワンモアシング?ワンモアどころか数え切れんわ!!ってなる。

 

まあちょっといじった時点での感想ですけど、もーとにかくカメラが格段に良くなってますね。素晴らしい。消音になってるのにも感動したけど*1ポートレートモードの被写界深度エフェクトが素晴らしくて。まるで一眼で撮っているみたい。8+を買った翌日に娘と二人でみなとみらいに遊びに行ったので、その時の8+で撮った写真を無編集でお送りします。

 

 

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東京駅の東海道線のホームで、電車が好きでテンションMAXな娘。この写真がスマホで撮れる、っていうのに感動する。背景のボケがすばらしい。一眼で短焦点レンズを初めて買った人は誰もが開放のボケっぷりに感動し開放でしか撮らなくなってしまうという、いわゆる”開放厨”状態になりますが、俺も8+を初めて使った時、開放すごーい!たーのしー!ってなりました。ヤバい。

 

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電車の中で崎陽軒の弁当とシウマイを食べました。ここまで狭いと被写界深度エフェクト効かないみたいですね。

 

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桜木町で降りて赤レンガ倉庫まで歩いていきます。この時にポートレートモードでスナップを撮ろうと思ったんですけど、

 

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最近の娘はカメラを構えると駆け寄ってきます。ポーズを撮ってくれません。どうやら困ってる俺を見て楽しんでいるようなんです…笑 こう、ちょこまか動く子ども相手だとなかなかポートレートモードが決まりませんね。一眼レフと違いどうしても撮影までにタイムラグがあるのと、ポートレートモードは被写体までの距離が2.5m以内という縛りがあるからです。

 

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奇跡的にポーズを決めてくれた1枚。被写界深度エフェクトがキマってすげー綺麗!

 

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スマホを構えた俺にちょう接近してきて慌てる俺の姿に大爆笑する娘。かわいいので許す。

 

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ちなみにこちら2枚は一眼で撮りました。6D2と24-70/F4Lの組み合わせです。やっぱ一眼は意図した通りに撮れるのでよいですね。

 

まあでも”良いカメラとは何か”って考えた時、第一にはやっぱ”撮りたいときに手元にあるかどうか”だと思うんすよね。6D2はかなり軽くなったとはいえどうしてもかさばるし「今日は写真を撮ろう」と決めていかないと持ち歩かないものなので、その点でいうと8+は基本何があろうと持ち歩くし携行性抜群で相当優秀なコンパクトカメラだと思います。ネットも見れるしね。

 

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カメラについてたパノラマ機能を使ってみました。うおお、こんな手軽にパノラマ撮影できるのか…

 

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 横浜スタジアムのある横浜公園にやってきました。

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 やっぱ動きもののスナップはむずいですね…

 

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静物だと完璧にキマる。いやーこれは楽しい。かつて使ってたGRD2も良いカメラだったけど、8+はネットも出来る分、最強のサブカメラだと思いました。買ってよかった。

 

以上です。

*1:追記:雑踏の中だから聞こえなかっただけで、今カメラを試したらポペンという小さな電子音がしました、お詫びして訂正します